メディアワークス文庫<br> ばけもの食道楽紀行

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メディアワークス文庫
ばけもの食道楽紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784049169546
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

行き着く先が地獄でも、みちづれになりたいひとがいる――。

恐怖や悔恨を抱く人間を食うばけもの・不知火。彼に村を滅ぼされたが心の揺らぎがほとんどないため唯一見逃された青年・春之介。美しい不知火に魅入られた春之介は、いずれ彼の餌になることを決め、ともに旅に出る。
美味しい人間を、不知火に食わせてやるために。
煙を吐く骨の村、湖を守る大蛇、過去を覗く巨大な異形。ふたりは様々な異形や人間に巡り合い、不可思議な事件に巻き込まれていく――。
ばけものと青年。孤独を抱える者同士の、ふたりっきりの旅路の物語。

【登場キャラクター】
・春之介(はるのすけ)
山奥の村の生き残り。
自分の村を食いつぶしたばけものである不知火とともに生きることを決め、
「食われてもいい」という覚悟を持って旅をしている。
・不知火(しらぬい)
人間を食うばけもの。人間が発する「悔恨」や「恐怖」が大好物。
人と異形の間の子で、人間の姿と、異形の姿を持つ。
〈 旅の中で出逢う様々な異形 〉
・けぶる骨
白い煙を吐く、骨の異形。団子を食わせようとしてくる。
・満ちた蛇
縁切りの伝承がある湖に住む大蛇。
・巨大な毛玉
人間の過去を覗くのが好きな毛玉の異形。
・燐と巽
人間の女性と、鳥の異形。ハルたちのように、ふたりで旅をしている。


【目次】

終わりの始まり
一、けぶる骨
二、満ちた蛇
三、最奥にねむる
四、揺り籠舟
五、回帰の火鉢
六、狭間に棲む鳥
七、是非の庭
八、祭囃子と焔の実
始まりの終わり(長と怪鳥)

内容説明

恐怖や悔恨を抱く人間を食うばけもの・不知火。彼に村を滅ぼされたが心の揺らぎがないため唯一見逃された青年・春之介。美しい不知火に魅入られた春之介は、いずれ彼の餌になることを決め、ともに旅に出る。美味しい人間を、不知火に食わせてやるために。煙を吐く骨の村、湖を守る大蛇、過去を覗く巨大な異形。ふたりは様々な異形や人間に巡り合い、不可思議な事件に巻き込まれていく―。ばけものと青年。孤独を抱える者同士の、ふたりっきりの旅路の物語。第32回電撃小説大賞奨励賞受賞作。

著者等紹介

草森ゆき[クサモリユキ]
滋賀県生まれ。『不能共』でデビュー。第32回電撃小説大賞で『ばけもの食道楽紀行』が《奨励賞》を受賞した。キャラクター同士の魅力的な関係性を、緻密な文章で描き出す作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

20
化け物・不知火に滅ぼされた山奥の村。見逃されて生き残り、住処を失った春之介がいずれ不知火の餌になることを決めてともに旅に出る残酷で奇妙な旅路の物語。「食われてもいい」という覚悟から旅へ転じて、煙を吐く骨や湖を守る大蛇。人間の過去を覗く巨大な異形といった様々な異形や人間に巡り合い旅を続けるうちにいつしか依存を深めていく2人。青年の一途な想いはすで倫理の外側にあって、それでもばけものに名を与え、孤独に戻したくないと願う春之介と、甘えて時に嫉妬を誘う不知火の歪だけれども揺るぎないあり方が鮮烈な印象を遺しました。2026/08/30

冬野

10
Web小説を読んだことがある作家さん。商業初読み。人の恐れの感情を食う異形・不知火と、不知火に襲われた村の生き残り・ハルによる共依存ブロマンス和風伝奇。始終淡々とした文章だが描かれてることは相当残酷。物語は終盤まで平坦な印象だったものの、クライマックスで途轍もなく湿った感情(人によっては生理的嫌悪感を抱くくらいの)が出てきて、さすがにこちらの感情も動いた。ただ文章のリズムが合わないのか世界観に浸りきれず。ハルが故郷をそこまで憎む理由もちょっと分からなかった。この作者さんは現代ものの方が好きかも。星:4/52026/09/04

花林糖

10
(図書館本)恐怖や悔恨を抱く人間を食うばけもの不知火と、彼に村を滅ぼされた春之介。旅を共にすることとなった二人の物語。元は「悔恨食道楽紀行」のタイトルでカクヨムで投稿されていた作品なので、サクサクと殆ど一気読み。物足りなさは感じるけれど面白かったです。2026/09/15

ぐっちー

9
お気楽そうなタイトルとは裏腹のダークファンタジー。人を喰う異形と、人としての心理や倫理観のない人間の道行を描く。ラノベらしい簡素な語彙でありながら、淡々と乾いた文体に慣れてきたら、閉塞した2人の世界も悪くないと思えてきた。不知火と名付けられた異形は、人型に化けると成人男性なのだが、精神は幼くてじゃれる姿は子供じみており、簡単に人を食い殺す姿よりそっちの方が不気味だった。寿命が圧倒的に違う2人が幸福に生きる道はあるのか?ポーの一族等のバンパイア物とテーマが被るが、今後の展開をどうするのか、興味深い。2026/08/30

青

5
★★★☆☆2026/08/14

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