出版社内容情報
皇族が住まう宮殿で、元騎士団長テッサに酷似した亡骸が発見された。
しかし、レミナを除く誰ひとりとして、テッサを覚えてはいなかった。
テッサの記憶が皇国中から消え去ったなか、レミナはただひとり、その真相を追い始める。
そしてもう一人、テッサを覚えている者がいた。
それは、かつて彼女を死の淵へと追い詰めた大罪人・シマリク。
彼女は協力してもいいと告げるが、その代償として、牢獄からの解放を要求する。
「さあ、テッサのいない世界を、私にも見せて」
――これは英雄を失った世界で生きる、残された罪人の物語。
【目次】



