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出版社内容情報
「日本で起きている、連続狙撃殺人事件をご存知ですか?」
――ある日、海外に住む男のもとに、若い警官から突然電話がかかってくる。猟銃が使用されたと思われる事件。その警官は、犯行の状況を語り、かつてハンターだった男に推理を求める。男は、自らの想像を語り、実行犯のトリックを暴いていく。見事な推理だと喜んだ警官だったが、事件はそのまま解決へとは向かわなかった。
全てが電話の会話だけで構成されたクライムサスペンス。
複数の人物が織りなすその物語が示した衝撃の結末とは――。
【目次】
内容説明
日本で起きている連続狙撃殺人事件をご存知ですか?―ある日、海外に住む男のもとに、若い警官から突然電話がかかってくる。猟銃が使用されたと思われる事件。その警官は、犯行の状況を語り、かつてハンターだった男に推理を求める。男は、自らの想像を語り、実行犯のトリックを暴いていく。見事な推理だと喜んだ警官だったが、事件はそのまま解決へとは向かわなかった。全てが電話の会話だけで構成されたクライムサスペンス。複数の人物が織りなすその物語が示した衝撃の結末とは―。
著者等紹介
時雨沢恵一[シグサワケイイチ]
1972年日本生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
27
全編電話の会話だけで構成される、連続狙撃犯にまつわる物語。まずなんといっても、第5部の衝撃が凄まじかったです。すべてはこのために読んできたのか!という満足感がありました。めちゃくちゃ良かったです。第4部までは“推理”といいつつもミステリらしさはそんなに感じられずで、それはそれでエグみの強いサスペンスとして楽しく読んでいたのですが……いやはや、恐れ入りました。連続狙撃犯というテーマなだけあって全体的にハードな読み応えで、万人にはオススメしづらいものの、ぜひ味わってもらいたい衝撃でした……。2025/10/21
よっち
26
ある日、海外に住む男のもとに若い警官から突然かかってきた電話。犯行の状況を語りかつてハンターだった男に推理を求めるクライムサスペンス。連続狙撃殺人事件の状況を語り、男にひとつひとつの事件の真相を問う警官。想像を語り実行犯のトリックを暴く男。電話の会話だけで構成された異質なストーリーは、過去の事件も絡めた決して見逃せない事実を知って大きく動き出す展開で、繊細な駆け引きを繰り広げる攻防や答え合わせもなかなか面白かったですが、何よりも結果として浮き彫りになったもう一つの真相もまた鮮烈なインパクトを残しましたね。2025/10/11
ガットウ
21
★★★★4.4点。全く予測不能の物語!!!面白かった。2025/11/03
わたー
20
★★★★★面白かった。久しぶりの時雨沢恵一先生の完全新作は全編会話文によるミステリ。全国で発生している連続狙撃事件に巻き込まれて亡くなった警官の手帳に書かれていた電話番号。後輩刑事がその番号に電話をかけ、事件のあらましと犯人についての推理を乞うことから始まる物語。ラノベというよりは一般文芸のミステリを読んでいるような読み味の作品で、登場人物はほぼオッサンかつ悪人で、著者の趣味である銃器に関しては必要以上に詳細に描写されているという、著者が楽しんで書いていることがよくわかる内容だった。2025/10/12
イシカミハサミ
17
時雨沢さんの久々の完全新作。 ミステリー仕立ての作品自体も十分面白いのだけれど、 これを書いている時雨沢さんがいちばん楽しそうなのを 想像しながら読むのが乙。 あとがきによると 思った通り かなり自由かつ楽しく執筆されたとのことです。 タイトルのフロスト・クラックが造語でなかったのが いちばん驚き。2025/11/07




