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出版社内容情報
大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった――。
自分は彼女のことを何も知らなかった……。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。
「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」
彼女の正体は? あの愛は本物だった? 二人は真相を探す旅に出る――。
【目次】
第一章
第二章
第三章
第四章
内容説明
大学生の春木初は、失踪した恋人・有森夏希の訃報を知る。突然のことに整理がつかないまま、初は東京を飛び出し彼女の遺影と対面。しかし、そこに写っていたのは恋人とは全くの別人だった―。自分は彼女のことを何も知らなかった…。打ちひしがれる初に、夏希の親友を名乗る忽那冬佳は冷酷に告げる。「あなたの恋人は今も生きています。本物の夏希から全てを奪って」彼女の正体は?あの愛は本物だった?二人は真相を探す旅に出る―。
著者等紹介
野宮有[ノミヤユウ]
福岡県生まれ。第25回電撃小説大賞にて、《選考委員奨励賞》を受賞。受賞作『マッド・バレット・アンダーグラウンド』(電撃文庫)でデビュー。少年ジャンプ+『魔法少女と麻薬戦争』など、漫画原作者としても活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほたる
9
彼女にフラれ不思議なお姉さんと意気投合。しかし彼女は姿を消した。彼女自身が隠していたことを追いかけていくことを主軸に物語は進み、そのうち色々な人物の心情の描写がなされていく。諦めのようなものを感じていたところから前を向くのはきっかけが必要だなと。2025/08/15
栗山いなり
8
大学生の春木初が失踪した恋人の真相を追う物語。素直に結構やるじゃんって思った作品。ダークでヘビーな世界観と展開の中で確かな希望を見出せる物語であるのと同時に恋だけじゃなく友情の物語でもあったのが好印象2025/08/24
椎名
7
失踪した彼女の行方を追ううちに、知っていたと思っていたはずの彼女の名前も経歴も全てが偽りであったことがわかっていく。同じ名前、聞いた通りの経歴を持つ人物の遺影は全くの別人だったが、それがいなくなった彼女を追う唯一の手掛かりとなり……と非常にわくわくさせられるあらすじ。どこからが嘘でどこからが本当だったのか、その真意が明かされたところで結局は自分が何を信じたいかという意思の問題だと感じる。想像の範囲におさまってしまったこともあり小綺麗に纏まっているという印象は拭えないが、フックは強く完成度は高い。2025/08/06
leo18
5
失恋直後に出会った女性夏希との恋愛は、夏希の失踪で思わぬ方向へ。それぞれの視点の人物描写が物語に深みを与えている。中盤以降のストーリーは感動があって良かった。希望あるラストも好み。2025/08/21