電撃文庫 こちら、終末停滞委員会。〈５〉

逢縁奇演【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 360p／高さ 15cm
• 商品コード 9784049164145
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

　同じ軽音部の憧れの先輩に告白をしたり、悪友たちとダラダラ放課後を一緒に過ごしたり、双子の妹――小柴ニャオとリンと共に家族団らんの夜を過ごしたりする。そんな普通の日常を愛する高校生、言万心葉。
　かけがえのない彼の日々に異変が起きる。別の世界の夢を見せる指輪、恐ろしい化物と銃で対峙した記憶、そして時折現れる、メイドの幽霊。
　世界の真相を解き明かすため、幼馴染のグループ『シャチイーター』と共に怪現象の調査を始める。
「だってお兄ちゃんが、ニャオに優しくしてくれたから」
　――彼を待つ、日常の残酷な真実とは。



【目次】

内容説明

同じ軽音部の憧れの先輩に告白をしたり、悪友たちとダラダラ放課後を一緒に過ごしたり、双子の妹―小柴ニャオとリンと共に家族団らんの夜を過ごしたりする。そんな普通の日常を愛する高校生、言万心葉。かけがえのない彼の日々に異変が起きる。別の世界の夢を見せる指輪、恐ろしい化物と銃で対峙した記憶、そして時折現れる、メイドの幽霊。世界の真相を解き明かすため、幼馴染のグループ『シャチイーター』と共に怪現象の調査を始める。「だってお兄ちゃんが、ニャオに優しくしてくれたから」―彼を待つ、日常の残酷な真実とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[なみ]

言万心葉は、軽音部の恋兎先輩に告白するも、あっけなく振られてしまう。 シャチイーターという仲良し(？)グループに、双子の妹である小柴ニャオ、小柴リン。たくさんの仲間たちに囲まれて学園生活を送っていた心葉だが──。 この世界で引き続き、幸せな生活を送ることもできたはずなのに、再び終末で溢れた世界で戦い抜く日々に身を投じると決意した心葉の姿が、どうしようもなく主人公でした。 新キャラもすごく素敵でした！ シャチイーターの人たちも好きです。胡道のむ、またいつか出てきてほしい……！

2025/12/19

[MoriTomo]

序盤の日常描写や学友・家族との団らんが印象深く、その温かさの後に訪れる壮絶な展開に圧倒され、今巻も強く惹き込まれました。 中でも小柴姉妹とのエピソードは世界観の作り込みとヒロインの魅力が凝縮されていて感慨深く、さらに圧倒的な存在感を放つ恋兎先輩も見逃せなかったです。 魅力的なヒロイン達が数多く登場しているので、そろそろヒロイン選挙を開催してもいいのでは...

2025/12/16

[細川 カヲル]

　うおっ、スケールでっか……ちょっと矛盾するけどワンチャンこの巻単体でも1冊の長編って扱いにできませんかね？　スケールとかしれっとお出しされるタイプにしてはドデカすぎる情報量とかで頭ごちゃぐちゃになりそうだけどそれはそれとして意外なキャラの再登場があったりしたりと注目ポイントが多すぎる。 　新キャラも皆さん個性派でしたしね。馴染みっぷりが凄い。メイン組とは別グループ多めのワチャワチャ感も楽しかった。今回イラスト無かった方含め是非とも再登場を期待したい。個人的には『書架曼荼羅』メンバーの皆様方を！

2025/12/10

[とってぃー]

温かさと信念が詰まってました！知っている人物はいるも異なる世界が舞台の本巻。別世界の作り込みがすごいし、次第に真実が明かされていく展開に惹き込まれました。何も知らずに生活する青春と友情が温かったからこそ、別れのストーリーがジーンときました。別世界は本当にこれまで苦難ばかりだった言葉にとって楽園のような場所だけど、そこを旅立つことを決めた信念がカッコよかったし、説得力がありました。ニャオとLunaさんはガチでヒロインしてて魅力的でした。両方とも驚くのでぜひ読んで欲しいな。

2025/12/26

[ノーマルひこう]

明らかに前回から地続きでない展開。終末の作り出した幻想に囚われているのかも知れない、ということにはすぐに思い至ったけど、しかし、この世界の家族や仲間らのなんと魅力的なことか。愉快な仲間たちとともに"この世界"と"指輪の見せる記憶の世界"、2つの世界の謎に迫る展開がとても面白かった。そして終盤明かされる事実に笑った。お前らみんなそっち側だったのかよ！？ 最後に言いたいことは、いかなる時、場所を問わずシャチイーターの掟は有効であること、そしてこちまつのメインヒロインは小柴ニャオであること。

2025/12/19