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出版社内容情報
悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。
移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて――。
異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。
内容説明
悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる平安時代の文人・小野篁が、愛弟子・時子を伴い開いたそこは、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる。移り行く季節の花々の力を借りながら篁が編み出した本は、手に取った彼らのためだけに向けられた大切な思い出が詰まっていて―。異界と人とをつなぐライブラリ・ファンタジー“からくさ図書館”の新たなる物語。
著者等紹介
仲町六絵[ナカマチロクエ]
2010年『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
27
からくさ図書館の新シリーズのスタート。久しぶりに彼等と会えて嬉しかったです。今回は新しく移動図書館が始まりました。でも、私の知っている移動図書館とは全く違っており、冥官ならではの空間干渉によって作り上げてしまうというびっくりな物でしたが…。篁と時子のやり取りにほんわかしつつ、不意に現れる晴明様にワクワクしつつ、続編を期待して待ってます!!2025/03/18
よっち
20
悠久の都、京の町の不思議を紐解く私立移動図書館。異界と人を繋ぐライブラリ・ファンタジーの新たなる物語。現世と天道をつなぐ冥官として現代に生きる小野篁が、愛弟子・時子を伴って西園寺の神狐が抱える想い、京都らしい習い事をしていないと思った女子大生と菊の節句の祝福、嘆き悲しむ別の龍神を助けたいという願いと龍神同士の交流、青年に取り憑いた道なしと探していた神様など、迷いや悩みを抱える人や神様の使いたちを導くように、忽然と彼らの前に現れる謎めいた私立移動図書館の物語で、新たに増えた式神たちも絡めた続編に期待ですね。2025/03/05
活字スキー
15
【裏庭がいいわ。日差しが柔らかくなったら、サルスベリでお花見】夏の終わりから秋口にかけての京都を舞台に、悠久の時の流れと人々の暮らし、そして人ならざるものたちとの縁を慈しむあやかしはんなりファンタジー。からくさ図書館で働く小野篁ととにかく尊い時子様は相変わらず。「移動別館」というから篁が大八車みたいなのを曳くのか、時子様がワンボックスカーでも運転なさるのかと思ったらもっと豪快にファンタジーだったどすえ。まあ、なんにせよ今回も読んでるだけで京都行きたみがモリモリ湧いてきたよ。2025/02/10
なお
14
ひさしぶりのこのシリーズ。新たに移動図書館とな。凄いことは起こらないけど、この空気感が好き。新たな展開、嬉しいです。 ああ、京都行きたい。2025/02/27
☆Ruy
14
小野篁や安倍晴明や京都と言うワードにひかれて。ほっこり穏やかでいいお話。他のも読みたい。季節の花や京都の街の描写が美しい。この作者さんの優しい文体が好き。からくさ図書館来客簿シリーズ、おとなりの晴明さんシリーズ、結構な数あるから読みでがありそう。メディアワークス文庫は、こう言うライトだけど読み応えあるシリーズがかなりあるので油断出来ない。京都はオーバーツーリズムで行く気が失せてるけど以前のような情緒的な雰囲気溢れる本を読んだら行きたいなぁと思った。2025/02/07