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出版社内容情報
呪術師には向いていないはずだったのに――。
皇室で相次ぐ病を呪いのせいとし、凡帝国の皇太后は南方の山岳地帯に住む呪術師を捕らえるよう青年将軍・泰峻に命じる。そうして後宮に連行されたのは呪術師見習いの少女・珂玲。お人よしがすぎて呪術に一度も成功したことがない彼女は、あろうことか処刑免除の代わりに呪いを封じる儀式を課せられる。そこで泰峻が目撃したのは、呪いが巻き起こす怪異と、珂玲の「本当の姿」だった――。
後宮にはびこる呪いの謎を解き明かす、中華後宮呪術ミステリ。
【目次】
序章
第一章
閑話
第二章
閑話
第三章
終章
内容説明
皇室で相次ぐ病を呪いのせいとし、凡帝国の皇太后は南方の山岳地帯に住む呪術師を捕らえるよう青年将軍・泰峻に命じる。そうして後宮に連行されたのは呪術師見習いの少女・珂玲。お人よしがすぎて呪術に一度も成功したことがない彼女は、あろうことか処刑免除の代わりに呪いを封じる儀式が課せられる。そこで泰峻が目撃したのは、呪いが巻き起こす怪異と、珂玲の「本当の姿」だった―。後宮にはびこる呪いの謎を解き明かす、中華後宮呪術ミステリ。
著者等紹介
鉈手璃彩子[ナタデリサコ]
奈良県出身。第7回カクヨムWeb小説コンテストに投稿した『鬼妃秘記(キヒヒキ)』がホラー部門《特別賞》を受賞。改題し、『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~』として刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
四弦桜
16
お人よしの呪術師見習いの珂玲。後宮で起こる様々な怪異を珂玲は祓えるのか… 凡国に仕える将軍泰峻の存在がまたいい味を出していて、この2人の関係性からも目が離せない。 前作とは全く違ったテイストの作品だったけど、呪術×ミステリを存分に楽しめた✨2025/09/14
なみ
8
呪術師に向いていないお人好しの珂玲が、後宮で呪いの謎を解決していく話。 素直でお人好しの後宮ものの主人公というキャラクターが新鮮でしたし、そんな珂玲を支える泰峻が格好良かったです。 そんな珂玲と泰峻の関係性も素敵で、お互いに気を許したようなやり取りが徐々に増えていくのが読んでいて嬉しかったです。 ひとまず一件落着といった形となりましたが、珂玲と泰峻がこの後宮でこれからどう生きていくのか、とても気になります!2025/09/02
冬野
7
作者さん二作目。謎解き要素のある呪術×後宮もの。まずキャラクターがいいですね。お人好しすぎて呪術師に向いていない主人公・珂玲、将軍でありながら書物オタクの泰峻、恐ろしくも妖しい美しさを持つ皇太后など、皆生き生きして見えた。序盤の猫のエピソードが好き。物語としては珂玲の中に潜む師匠に翻弄されるうちに、いつの間にかラストに辿り着いていた感があった。終盤で主人公のお人好し具合が問題の解決に寄与する展開になればより盛り上がったのでは。デビュー作のようなおどろおどろしい表現ももっとあっても良かったかも。星:4/52025/10/21
栗山いなり
7
呪術師見習いの少女・珂玲が後宮の呪術絡みの事件に挑む中華ファンタジー小説。何とも言えない読書感な作品だったけど振り返ってみれば悪くない作品だった。シリーズ化するかもしれんのは良かったかも2025/09/28
粋
4
後宮×呪術ミステリーに惹かれ読んでみたが、作品の主旨が分からないまま終わってしまった。もしかして、この後の為の話だったのかしら!?呪術が凄いのは200年ものの悪鬼達だけど、呆気なくやられたし(笑)主人公必要だったのかな!?まあ、器としては重要だが。2025/10/08




