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出版社内容情報
きっかけは高校の演劇部で次の主役を決める「人狼ゲーム」のはず、だった。なのに失格者が次々と現実世界から消えていく事態に。それには学園の七不思議である、「少女の祈り像」が関係しているようで――。
内容説明
心躍るゲームが一変、疑心暗鬼の嘘つき捜しへ。恋人の夕凪茜から演劇部で開催されるゲームに誘われた藤城遠也。そのゲームは参加者が『生徒』と『悪魔』の役割を持って進行する、いわゆる人狼ゲームを模したもので、オリジナルのルールとして学校にいる間はそれぞれに与えられた役を演じなければならないとのことだった。そして始まった演劇部ゲーム。部員たちの演技力の高さに驚きながらもつつがなく進行していき―二日目の出来事だった。前日の投票会議で失格になった部員が忽然と姿を消し、なぜか存在すらしていないことになったのだ。情報を集めていく中で“とある現象”が関係していることを知り、部員の中の誰かが引き起こしたものだと判明する。心躍るゲームを恐怖へと変貌させた部員は一体誰なのか―?
著者等紹介
浅白深也[アサシロシンヤ]
1994年生まれ。宮崎県在住。カクヨム電撃《新文芸》スタートアップコンテスト最終選考作品の『魔女と少女の愛した世界』(電撃の新文芸)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
恋人の夕凪茜から演劇部で開催されるゲームに誘われた藤城透也。心躍るはずのゲームが一変、疑心暗鬼の嘘つき捜しに変貌する第2弾。参加者が「生徒」「悪魔」の役割を持った人狼ゲームを模した、それぞれ与えられた役割を演じなければならない演劇部ゲーム。しかし投票会議で失格となった部員が姿を消してしまい、果たして誰が「悪魔」なのか疑心暗鬼に陥っていく展開で、自らゲームを降りたり、周囲の行動を制限したりと、行動にそれぞれの性格が出ていましたが、終盤の鍵を握る秘密や思わぬ決着、その微笑ましい結末までなかなか良かったですね。2025/01/10
碧海いお
13
まさか続きが出るとは思ってませんでした。 前作とは傾向が異なり、今回は人狼ゲーム。 茜と恋人になった以外はこの巻だけで話が通じると思うので、登場人物よりかストーリーがメインのシリーズになるんでしょうか?1巻よりか2巻目の方が楽しく読めました。2025/02/01
唯月
13
人狼ゲームという言葉に惹かれて購入。『個性を大切に』というテーマで、多様性を意識したとても良い結末だった。リョウにはまんまと騙された。お題の役を演じつつ人狼ゲームを行うが、実際に失格者が現実世界から消えてしまう。遠也が通う高校では、ヒロインズプレイという怪現象があり、深く祈り事をするとそれが現実になってしまう。よく分からん『偽物の先輩』もこの怪現象と関わっている…らしい。というのも、私はこの小説が続編であることを知らなかったのだ!前編とは直接関係がなく後編だけでも楽しめるが、知らずに購入した事を少し後悔。2025/01/24
真白優樹
12
恋人となった茜から演劇部で開かれるゲームに誘われる中、ゲームで指名された者達が次々と消えていく今巻。―――偽る仮面、絵空事の裏には本当の願い。 突然巻き込まれた怪奇現象、ルールを守る事を強いられる中で真実を探していく巻であり、その先に彼女のささやかな願いが明かされる、意外とほのぼの、心温まる結末が待っている巻である。世界のなにもかもを変えられる訳ではないけれど、それでも少しだけ変わっていくものがある。変わり始めていく関係のその先、少しだけでも幸せがありますように。 うん、とても面白かった。2025/01/13
椎名
9
続くと思っていなかったのでびっくりしてしまった。タイトルも確かに近いとはいえ、ナンバリングされている訳ではないので続編と思わず買ってしまう人も多いのでは(あとがきで本作だけでも読めるようにしている、とは書いてあったが)。不可思議な現象が起こることは共通しているが、一巻とはがらりと構成も雰囲気も変わっており、確かに地続き感は薄い。なかなか珍しいことをやっている印象深さはあるものの、どこが好きで何を期待して読むかで大分振り落とされてしまう気もする。三巻があるのかどうかは気になる。2025/02/03