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出版社内容情報
「私、素直の中に戻るよ」
そうしてナオはいなくなり、私ひとりだけが残された。やりたくないことを〈レプリカ〉に押し付けて逃げてきた、〈オリジナル〉の私が。
ナオみたいに上手にやりたいのに、学校生活はうまくいかないことばかりで空回りしてしまう。
そんな中、アキと、真田と、佐藤と、りっちゃんと、そして吉井と関わっていくうちに、少しずつ変わっていく自分に気づいて――。
「私はもう、大丈夫」
素直がこの言葉に至るまでの日々を描く、第5巻。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
ナオが素直の中に戻り、残された素直が過ごした春夏秋冬の一年間を描く第5弾。これまでやりたくないことをレプリカのナオに押し付けて逃げてきた、オリジナルの素直の覚悟。ナオみたいに上手にやりたいのに、学校生活はうまくいかないことばかりで空回りしてしまう彼女が、それでもめげずにアキや真田、佐藤やりっちゃんたちを相手に、不器用でも前を向いてひとりひとりしっかりと向き合って、関係を再構築していく姿には確かな成長を感じましたね…。だからこそあの結末にも感無量でしたし、そんな彼女をフォローしてくれた存在も効いていました。2025/08/10
ほたる
10
オリジナルの愛川素直を描いた物語。レプリカのナオからも受け取ったそのバトンで高校生活を過ごしていく。自分のことが好きになれないこともあるけれど、見てくれている人はいる。それに気づくことができるのは、この上なく嬉しいことなのだろう。2025/08/10
assam2005
10
サブタイトルが「side:original」。この巻はレプリカ・ナオがいなくなった後の素直の頑張ったお話。容姿は同じ、だけれどもナオとは違う人格。アキがナオだけを見たように、ナオではない、素直だけを見つけてくれる人と出会えるのか。ナオとは違う答えを出す素直はやっぱりナオとは違っていて、それに誰も気づいていないのにちょっと拗ねている感じが可愛い。ナオに逃げるのではなく、素直自身が解決する。たくさんの問題を乗り越え、自信がついた素直はナオにちょっとだけ似ている気がする。2025/08/10
真白優樹
9
ナオを自らの中へ戻して約一年、素直が独り立ちするまでの今巻。―――欠けた優しさを埋めるのは、誰かとの絆と新たな優しさ。今までナオに色々なものを押し付けてしまった素直が時に空回りしながらも頑張る中、ぶつかり合って恋をして踏み出していく巻であり、今まで全ては出ていなかった彼女の魅力を描く、一つの完結となる巻である。大切な人であるアキと共に走っていくナオ。見送って、己を好いてくれる人と歩き出す素直。選んで送り出し歩き出すそれぞれの人生。どうかそこにまっすぐな幸せがありますように。 うん、面白かった。2025/08/11
椎名
6
ナオを出さないでいた一年間の、愛川素直の物語。ナオみたいに優しくなりたい、うまくやりたい、ナオだったらどうするだろう……ということばかりを考えてしまいながらも、素直は素直として少しずつ素直だけの向き合い方を見つけていく姿を見て、自分はどちらかというとこの不器用さを持つ素直に親しみや好感を抱いているんだなあと感じた。救われた相手や、優しさを見つけ出してくれた相手もまた、ナオと同じではないというのが二人が確かな別人であることに気付かされる。たぶんなんだってできる、と思えていたラストシーンが良かった。2025/08/11
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