電撃文庫<br> バケモノのきみに告ぐ、

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電撃文庫
バケモノのきみに告ぐ、

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784049155297
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

 城壁都市バルディウム、ここはどこかの薄暗い部屋。
 少年・ノーマンは拘束されていた。
 どうやら俺はこれから尋問されるらしい。

 語るのは、感情を力に換える異能者《アンロウ》について。
 そして、『涙花』『魔犬』『宝石』『妖精』。名を冠した4人の美しき少女とバケモノに立ち向かった想い出。

「とっとと倒して、ノーマン君。帰ってイチャイチャしましょう」
「……いや、君にも頑張ってほしいんだけど?」

 全くやる気のない最強で最凶な彼女たちの欲望を満たし、街で起こる怪事件を秘密裏に処理すること。
 これこそが俺の真なる使命――――のはずだった。

 だが、いまや俺はバルディウムを混乱に陥れた大罪人。
 魔法も、奇跡も、幻想も。この街では許されないようだ。
 でも、希望はある。どうしてかって?

 ――この〈告白〉を聞けばわかるさ。

 第30回電撃小説大賞最終選考会に波紋を呼んだ、異色の伝奇×追想録。
 ラスト、世界の均衡を揺るがす少年の或る〈告白〉とは――。

内容説明

ここはどこかの薄暗い部屋。少年・ノーマンは拘束されていた。俺はこれから尋問される。語るのは、心を異能に換える能力者“アンロウ”について。そして、4人の少女とバケモノに立ち向かった想い出。「とっとと倒して、ノーマン君。帰ってイチャイチャしましょう」「…いや、君にも頑張ってほしいんだけど?」全くやる気のない最強で最凶な彼女たちの欲望を満たし、街で起こる怪事件を秘密裏に処理すること。これこそが俺の使命―のはずだった。だが、いまや俺はこの街を混乱に陥れた大罪人。魔法も、奇跡も、幻想も。この街では許されない。でも、希望はある。なぜかって?―この“告白”を聞けばわかるさ。第30回電撃小説大賞銀賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

63
ちょっと合わないかも、と思いながらも読み進めると・・・不思議に馴染んでくる物語。“アンロウ”と呼ばれる異能者、主人公ノーマンは四人の異能者を従え、違法に暗躍するアンロウを取り締まっていたはずだった。冒頭はノーマンが尋問されている場面、遡って四人のアンロウ毎の物語が紡がれていく。各々無敵な美女(美少女)アンロウたちとノーマンの関係性、あまりに堂々とイチャイチャなので正直引いた。ノーマンも欲望をなんとか抑えている感じだし。でも相思相愛だからこそ、戦い抜けるというのは良い。四人が仲悪いのも仕方ないな~w2024/05/29

よっち

36
治安悪化や公的施設破壊の嫌疑で拘束された少年ノーマン。彼を友人と呼ぶ研究員ジムに尋問されて、異能者アンロウである4人の少女と立ち向かった事件の想い出を語る物語。感情を力に換える異能者アンロウと事件に挑んだノーマンの口から語られる、涙花シズクと挑んだ女社長の殺人事件、魔犬エルティールと挑んだ連続惨殺事件、宝石ロンズデーと挑んだ街を賑わせた怪盗事件、妖精クラレスと挑んだ最新式直通特急のトレインジャック事件。繋がってゆく一連の事件と背景があって、大切なものを守るためにはためらわない彼の覚悟が印象的な物語でした。2024/05/10

和尚

32
絵が全部好きでしたけど、最初の紹介的な挿絵から良かったですね! そうしてビジュアルも示した上で、回想の形式で一人ずつ語られるそれぞれの話と、少しずつ明かされていく世界観、これがとても好きでした。 最後に至る展開もとても良かった、この展開ならこうですよね、という流れで本当好き。終わりの見開きの絵も良すぎ! エピローグのその先、次の話が読みたいので是非是非お待ちしてます、まだの方は買って読みましょう。2024/05/25

燃え尽きタコ

30
第一幕、主人公であるノーマンの価値観やセーフラインを提示しながらシズクとイチャつく話。 シンプルにシズクのキャラが最高、個人的にメインヒロイン達の中で一番ノーマンとの絡みが甘いと感じる。 web版はもう見返せないので比べられないけどデートシーンが加筆されてたっぽいので嬉しい。 この作風で頬の吊り上がり方がラブコメ読んでる時と同じ表情筋の釣り上がり方してるの独特で良い。 音楽の正体発覚シーンはweb版での初撃でめっちゃ良いってなった。 第二幕、web版では最終章以外で一番好きだった回。2024/05/16

わたー

28
★★★★★面白かった。これは正しく純愛の物語だ。「アンロウ」と呼ばれる異能者たちの起こした犯罪を、同じく「アンロウ」の女の子たちと主人公との二人組で解決していくバディ・クライムサスペンス。所属する組織に尋問を受ける主人公の回想として、各ヒロインとの4つの短編を中心に語られるという少々特殊な構成ではあるものの、1つの短編につき1人のヒロインにフォーカスしているため、彼女たちの為人、なぜ主人公に執着するのかを短いながらも的確に描いていたのは良かった。というか、4人が4人ともに魅力的に描きつつ、2024/05/22

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