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出版社内容情報
何となく家にいづらい俺は、夜の繁華街でバイトをしている。ある日、暴漢に絡まれているギャルを助けたら……その正体は、クラス委員長の吉野紗良さんだった!
「いつもきっちりしてると疲れちゃうんだ。だからたまに、素の自分に『変身』してるの」
仲間意識を持った俺たちは、素顔を見せあえる秘密の友達関係に。
「と言っても、まさか高校生にもなって女子と石投げ遊びをするとは」
「いいじゃん、楽しいし! あ、一緒に駄菓子屋にも行きたいな!」
実は無邪気で子供っぽい吉野さん。自然体で過ごす「ちょっと悪い」友達関係が始まる!
内容説明
何となく家にいづらい俺は、夜の繁華街でバイトをしている。ある日、暴漢に絡まれているギャルを助けたら…その正体は、クラス委員長の吉野紗良さんだった!「いつもきっちりしてると疲れちゃうんだ。だからたまに、素の自分に『変身』してるの」仲間意識を持った俺たちは、素顔を見せあえる秘密の親友に。「と言っても、まさか高校生にもなって女子と石投げ遊びをするとは」「いいじゃん、楽しいし!あ、一緒に駄菓子屋にも行きたいな!」実は無邪気で子供っぽい吉野さん。自然体で過ごす「ちょっと悪い」友達関係が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
53
かなりの良作。今年読んだラノベの中でも屈指のおすすめです。序盤から主人公(陽都)がヒロイン(紗良)と邂逅してから秘密を共有する場面やヒロインと次に会う約束して当たりなどは、主人公の心情描写が妙にリアルで自分の若いころにこんな気持ちになったことがあるなとノスタルジックさを感じました。また、ヒロイン(紗良)の不安定さも現実感があり魅力を増していますね。本書はもしかしたら中高生よりも30~40代くらいの読者の方がより刺さるかもしれません。本当に面白いです。2024/08/07
芳樹
48
初読み作家さん。ポップで駆け抜けるような文章表現が、本作のような明るい作品にマッチしていてとても上手だと感じました。お互いの秘密の姿を二人だけが知っているというラブコメディで、素の二人のやり取りの無邪気さが微笑ましく、好き!楽しい!という気持ちがストレートに伝わってくるのが良き。一方で、二人が抱える閉塞感は思春期を過ごす皆が感じるものだと思うし、だからこそそれを乗り越えて進もうとする二人の姿に青春を感じて温かい気持ちになるのです。最後に一言、ヒロインの吉野さんが目茶苦茶可愛い!続きを楽しみにしています。2024/01/06
よっち
36
中学時代に引きこもりだったことがあり、夜の繁華街でバイトをしている高校生の辻尾陽都。ある日、暴漢に絡まれているギャルを助けたら、それがクラス委員長の吉野紗良さんだったことに気づく青春小説。学校とはまた違った一面を見せる紗良を知り、仲間意識を感じて素顔を見せあえる秘密の友達関係になった陽都。学校でふとした折に密かに交わされる些細なやり取りを積み重ね、一方で一緒に図書館で勉強したり遊んだり、穢して欲しいという彼女が抱える苦悩に寄り添う中で育まれてゆくかけがえのない絆があって、そんな二人のこれからが楽しみです。2023/12/08
わたー
32
★★★★★やっぱりコイル先生の作品好きだってことを再確認させてくれたが、この作品の魅力を言語化するのが難しい。夜の街で料理の配達バイトをする主人公。彼が酔っ払いに絡まれていた女性を助けたところ、品行方正で真面目なクラスの委員長だった、ことから始まるラブコメ。初手で、自分を穢してほしいと主人公に告げるヒロイン。その時点では彼女の抱える問題が何一つわかっていないのに、彼女がいっぱいいっぱいだってことだけはたった一言のなかに詰まっていて、導入段階で引き込まれた。2023/12/13
和尚
29
まず一言、めっちゃ面白かったです! オタク同僚からファンではあるのですが、やはりこの文章のテンポ、リズム、そしてキャラの魅力、最高です。 主人公が等身大、そして頼れる大人たちが周りにいて、きちんと頼れるところが良いですし、ヒロインが可愛い、というか本当魅力溢れるヒロインという言葉が正しい。 それぞれ親の求める「普通」など、家族の悩みや不安も描かれていて。 中盤のヒロイン視点で飲み込まれます。 終盤も何ていうか青春!めっちゃ好み! 読後感も良くて、続き読みたいおすすめの一冊です!2024/01/07
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