出版社内容情報
「だからどうか、王になって。私の民を救って」
呪具の一部であった本を焼いてから約百年後、オスカーとティナーシャは東の大陸にわたり、残る呪具の捜索にあたっていた。未だ情勢が安定しない地域も多い中、彼らは幼い兄弟を拾う。
兄弟は行方不明になった父と姉を探しており、謎の失踪を遂げた家族の足取りの先には、とある「幸福な街」が生まれていた――。
逸脱者の戦いと運命が、今再び歴史の上に現れる!
内容説明
「だからどうか、王になって。私の民を救って」呪具の一部であった本を焼いてから約百年後、オスカーとティナーシャは東の大陸にわたり、残る呪具の捜索にあたっていた。未だ情勢が安定しない地域も多い中、彼らは幼い兄弟を拾う。兄弟は行方不明になった父と姉を探しており、謎の失踪を遂げた家族の足取りの先には、とある「幸福な街」が生まれていた―。逸脱者の戦いと運命が、今再び歴史の上に現れる!
著者等紹介
古宮九時[フルミヤクジ]
第20回電撃小説大賞、最終選考作『監獄学校にて門番を』(電撃文庫)にてデビュー。「このライトノベルがすごい!2020」(宝島社刊)にて『Unnamed Memory』が単行本・ノベルズ部門第1位を獲得。「このライトノベルがすごい!2021」の単行本・ノベルズ部門では、『Unnamed Memory』第3位、『Babel』第5位と、2作同時上位ランクインした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
呪具の一部だった本を焼いてから約百年後。東の大陸に渡り残る呪具の捜索にあたっていた二人。未だ情勢が安定しない地域も多い中、彼らが幼い兄弟を拾う新章第三弾。ロツィとファラースの兄弟を教育しながら、謎の失踪を遂げた家族の足取りを追ううちに浮かび上がる「幸福な街」の存在。そして辺境の城砦に追放されながら生き延びて豹のリグたちちと共に過ごす王子ルースと巻き込まれてゆく隣国ノイディアの情勢。二人が再び巡り合う難易度がだんだん上がりそうな勢いですが、立ち位置は変わっても優先順位は間違えないあたりが彼ららしかったです。2023/10/16
bluets8
11
珍しく二人が夫婦としてスタートし、二人が揃っている安心感もあって穏やかな気持ちで読み進めていたら……そういう時こそ落とし穴を用意しているのがこのシリーズ。ついに姿が見えた外部者の猛烈に不安になる一言と、それを助長する後半の物語にうわーってなる。何よりオスカーとティナーシャの軽口と睦言が好きなのに、それが楽しめないのがとても寂しい。前半は楽しめていただけに、よりそう感じるのかも。この先、こうして離れている時間の方が長くなってしまうのだろうか。それでもこの二人ならきっと……。2023/10/21
kitten
8
図書館本。アフタージエンドの3巻。ほんっとーに、この作者はひどいね。そんなに何回も別れさせないでもいいじゃないか。本編終わった時はどうしてくれようと思ったが、あとがき後の短編でやっと一息ついた。そして、ふたりは幸せに暮らしました、っていうラストが来ることはないんだろうなあ。評価、星32023/12/27
史
6
師となり、王となり、父娘になり。2023/12/30
色素薄い系
4
今回は2本+アルファの物語。幸福〜の方では久々に特定の人間と長くいる、という結構普通の日常を送れていた印象がある。たたこの回でもたらされた情報で死ぬ事前提で呪具を破壊するのは今後リスクが高まりそうですね…ティナーシャが2人で1つの呪具なのになぜ?と疑問に思っていたし、これにも答えがあるのでしょう。今はお互い出逢えば何となくでも懐かしい気持ちになるみたいだけどこれが薄れていくような気がしてならない。2023/11/20