- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
海堂財閥の創業者・右近が残した異様な遺言。それは同家に縁がありながらも、理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。条件は海堂家の三兄弟のだれかと一ヶ月以内に結婚すること――。それが惨劇のはじまりだった。
ある夜、結婚相手にと名乗り出た次男の月弥が同家の別えびす伝説に見立てられて変死を遂げ、美雪は否応なく遺産相続に巻き込まれていく。
そして招かれた、異端の民俗学者にして探偵の桜小路光彦が連続殺人の謎に挑む。
内容説明
海堂財閥の創業者・右近が残した異様な遺言。それは同家に縁がありながらも、理不尽な扱いを受けていた美雪にすべての財産を渡すというものだった。条件は海堂家の三兄弟のだれかと一ヶ月以内に結婚すること―。それが惨劇のはじまりだった。ある夜、結婚相手にと名乗り出た次男の月弥が同家の別えびす伝説に見立てられて変死を遂げ、美雪は否応なく遺産相続に巻きこまれていく。そして招かれた、異端の民俗学者にして探偵の桜小路光彦が連続殺人の謎に挑む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
69
異様な遺言書から始まる一族の惨劇。まるで犬神家を彷彿させる民俗学×婚姻ミステリ。海堂家の当主が残したのは恩人の娘・美雪に全てを渡すという衝撃の遺言書。しかし条件として海堂家の3人の息子達の誰かと結婚しなければならない。使用人的な扱いを受けていた美雪はこれを機に否応なしに遺産相続に巻き込まれていく。そしてそれは悲惨な見立て連続殺人へと発展していく。家に伝わる「別えびす伝説」と事件との関連は?民俗学者・桜小路光彦が華麗に謎を解き明かす。タイトルや表紙が恋愛モノ風なのが何だか勿体ないくらい面白いミステリだった。2024/02/25
ひさか
30
2023年11月メディアワークス文庫刊。書き下ろし。海堂家の変事、悪魔,跳梁跋扈する、先住民論、愛しき鎮魂の涙、旅立ちの日、の5つの章からなる華麗な怪奇推理。あとがきにある犬神家の一族なみの出来でサービス精神が旺盛な似鳥さんらしい。お笑いもそこそこ入っていて、量が横溝さんとは少し異なるかな。怪作です。2024/01/31
よっしー
26
タイトルが気になって手に取りました。よくある遺産相続ミステリーかと思っていたのですが、単純なものではなく、色々な問題が複雑に絡み合っていた事に驚きました。ただ、この1冊に詰め込まれすぎている様な感じもして、話の展開が早かった気がします。とはいえ、収まる所に収まった感じなのかな。2024/11/20
み
21
さくさくと♪あとがきを読んで、犬神家と似てる風なのが腑に落ちました^ ^犬神家を読み返したくなりました。今作は、刺激が薄めで読みやすかったです。でも、ジャケの印象と読んだキャラの像が、あたしは乖離しました。2024/05/12
たんぽぽ
17
犬神家みたいだなって思いながら読み始めた。 後書読んで納得。2024/03/20