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出版社内容情報
山口 幸三郎[ヤマグチ コウザブロウ]
著・文・その他
内容説明
元刑事の探偵・巻矢健太郎には幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に現れた。以来、悩みを抱える依頼人に取り憑き、事務所に連れてくるようになる。部屋から忽然と姿を消した歩けないはずの父を捜す男性。神社に現れる少女の幽霊に会いたがる女子大生。人香が持ち込むやっかいな問題を片付けながら、巻矢は人香失踪の真相を探るのだが…!?『探偵・日暮旅人』著者が贈る、心優しき幽霊と苦労性の探偵の謎解きミステリ!
著者等紹介
山口幸三郎[ヤマグチコウザブロウ]
福岡県出身。2008年に第15回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに!』で電撃文庫よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
77
元刑事の探偵・巻矢のもとに、幽霊の相棒・月島人香が悩みを抱えた人に取り憑いて、依頼人として事務所につれてくる。そんな依頼人の問題を一つずつ片付けていく連作。悩みを抱えていた依頼人がそれぞれの章の終わりには違った一歩を踏み出すので読んでいて気持ちがいい。人香は巻矢の元同僚で突然行方不明となり、その後巻矢の前に現れたという経緯があって、後半は雰囲気をガラッと変えて人香自身の家庭や過去にも踏み込んでいく。まだわからない部分もあるし、前半のバディで解決していく部分も好みだったのでシリーズになるなら追いかけたい。2022/08/13
白雪ちょこ
30
初めての作家さん。 サスペンスというよりは、心温まるミステリと言ったところ。 短編集全5話となっており、ひどい殺人現場などは一切出てこないので、ライトミステリ好きにおすすめ。 表紙の2人がかっこよく、好み。 お互いを信頼しきっているところや、巻矢刑事の、少々ツンデレっぷりで不器用なところなども、ギャップがあって可愛らしい。 人香くんの、丁寧口調や柔らかい雰囲気なども、犬系男子っぽくて可愛らしい。 最終的に、人香くんのお父さんについてや失踪についての謎が深まっており、続編も出ているため、次巻も楽しみ。2023/08/11
hirune
29
【Kindle】幽霊に取り憑かれた元刑事の探偵。でもこの幽霊、客を連れてきたり事件の手がかりを見つけたり助手役を務めたりお役立ちじゃない?と思っていたら、そもそも幽霊人香は探偵巻矢の先輩で巻矢が警察を辞めたのは人香の死の真相を探る為でという風に話が続いていく。全然人香の失踪と死の謎が解けてないんだからここでは終われないよね😅2023/09/27
よっしー
22
山口さんの新シリーズ。幽霊と探偵というコンビ、設定は「あやかし双子のお医者さん」と近いのかなと思ったのですが、助ける対象が生きた人…だったりと、全然違っていました。失踪して生死不明の人香が幽霊として姿を表す。望み薄ではありますが、瀕死の状態を彷徨っていたとかいうオチなら良いのに…と幸せな方向に考えてしまいますね。巻矢とのテンポ良い会話も好きなので、続編も楽しみです。2023/08/06
み
20
さくさくと♪ちと物足りないような…。続編出るのかな?今作よりエスパー課長の続編の方が読みたいかも。2022/11/27
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