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出版社内容情報
「千駄ヶ谷くん。私、卒業したら東堂くんと結婚するんです」
22歳の誕生日に僕、千駄ヶ谷勝は7年間秘めていた初恋を打ち砕かれてしまった。
しかも相手は自分が引き合わせてしまった友人・東堂だという。
現実から逃れるように飲み屋で酔っ払っていると、店先で揉めている女に強引に飲み代を肩代わりさせられてしまう。
今日は厄日だと落ちこむ僕に、自称神様というその女は「オレを助けてくれた礼にお前の願いをなんでもひとつ、叶えてやろう」と彼女との関係を過去に戻ってやり直せようとするけれど――。
もどかしくもじれったい主人公・千駄ヶ谷勝をきっとあなたも応援したくなる。青春恋愛「やり直し」ストーリー、開演。
内容説明
「千駄ヶ谷くん。私、卒業したら東堂くんと結婚するんです」22歳の誕生日に千駄ヶ谷勝は7年間秘めていた初恋を打ち砕かれてしまった。現実から逃れるようにやけ酒をあおる勝は、「神」を自称する胡散臭い美女の飲み代を肩代わりさせられてしまう。「助けてくれた礼にお前の願いをひとつ、叶えてやろう」美女は大学の4年間をやり直すチャンスをくれるというが―。勇気がなかったばかりに後悔だらけとなった初恋を取り戻すため、長くて不思議な勝の一夜が始まった。
著者等紹介
夜野いと[ヨルノイト]
『夜もすがら青春噺し』で、第28回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、メディアワークス文庫にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッディ
95
高校時代から片思いしていた彼女に、自分の親友と結婚することを伝えられた夜、もう一度、過去をやり直したいと思った主人公の前に酔っ払いの神様が現れ、過去にタイムリープできる能力を与えられた彼は、彼女の心を奪えるのか?しつこいぐらい、繰り返される過去への旅、口下手で、ドジばかりの主人公にイライラしながらも、気持ちを伝えずに後悔するより、当たって砕ける方が後悔は少ないのだろうなと思いました。最初に付き合った人とは絶対結婚するという彼女や都合よすぎるSF設定など、ツッコミ所は満載ですが、気楽に読めました。2022/07/22
へくとぱすかる
62
子ども以上、社会人未満、そして恋だけは何よりも純粋。そんな大学生・千駄ヶ谷勝の失恋。片想いの女性のひと言を取り消したいばかりに繰り広げる、タイムリープ。それとも転生? 不確定に巻き戻しされる過去の必死さが、哀しいばかりに笑える。わははは、何でそこでそうなるの? 思いっきり千駄ヶ谷くんに肩入れして読んだのだけど、こうもタイミング良く失敗すると、かえってスカッとしてしまう。果たして残りのページ数で物語は終われるのか、最後まで落としどころを詮索してました。ともあれ、がんばらなきゃ何事も始まらない。ってことかな。2023/03/20
なつきネコ
31
去年の献本を今頃読了。家にあると積本にしてしまうのは悪い癖。神様から人生のやり直し系の話で電撃でこういう王道恋愛物だけど、電撃文庫らしくないけど幅を広げた作品。キャラは造形がかなり古風なのに、話はかなり王道。伝えられなかった思いをタイムリープで戻り伝える話。主人公の勝はヘタレすぎて過去に戻ってもやらかしてしまう。ライバルの東堂は大きい弱点のないイケメン。性格もよく葛藤を抱いてるのが好感がもてて、それは春町も向かう理由よくわかる。精一杯の気持ちが伝わる。でも、この精一杯の爪先ほど努力でも叶えられるという話。2023/12/24
東原そら
21
献本プレゼントにて当選しましたので読ませていただきました。 恋に臆病な青年がタイムリープを繰り返し、勇気を絞り出すまでの過程が描かれた成長の物語。 臆病ながら、ライバルにもやさしい青年にラストがどうなるか、気になってしまいます。 作者さんはデビュー作とのこと。 今後のご活躍にも期待してます!2022/04/29
秀玉
19
最後の回収素敵だった。主人公の勝は思う「僕はただ自分に臆病だった。嫌われるのが恐かった」。それは自分が可愛いい、傷つきたくないだけ。あらすじを書くのは好きではない、だって裏書に書いてあるから。読後の気づきを書きたい。人生やり直し、たくさんの小説がある。最近、韓国映画「あなた、そこにいてくれますか」を見た。ギヨーム・ミュッソの「時空を超えて」の映画化。タイトルはまったく合っていないが、内容はまったく同じだった。これも人生のあの時こうしていれば、なぜ出来なかったを取り戻す内容。これらの話は最後の回収が全てだ。2022/04/10
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