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出版社内容情報
小説家である聖奈は、実の姉である優奈に恋愛感情のようなものを抱いていた。
姉が離れたことによる「喪失感」に耐え切れなくなり、小説が書けなくなった聖奈は、
姉からのメッセージにも返事ができずにいた。
まともな生活すらままならない聖奈を、姉の親友であり、『姉の元恋人』の菊がしつこく世話を焼きに訪ねてくる。
聖奈は、菊のことを苦手だと思いながらも、つい流されてしまう。
そんな菊にも、聖奈に対して抱える感情があった――。
二人の成人女性が抱える恋のお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おこげ
12
姉に恋愛感情を向ける聖奈と、姉の元カノ菊の複雑に染み入る温かい関係。そんな二人が付き合うことになった仮初めの恋は一体どこへシフトしていくのだろう。失恋を引き摺る聖奈が明日へ踏み出せるまで菊の想いが本当に通じる時を待ちたい。大いにぎこちなさを見せながら少しずつ歩む恋人たちよ、どうか頑張って。2021/12/25
Ume
6
なぜだろう、この作品はこれまでに読んでいる途中に5回くらい中断して、しばらく放置して初めから読み直しを繰り返している。なぜなんだろう。私個人とのリズムが合わないのだろうか。不思議であります。2025/05/25
Reticle
4
姉の優奈に好意を隠して離れたことで引きこもった小説家の聖奈，そんな聖奈への想いを隠さず何かと世話を焼きに来る優奈の元恋人の菊。聖奈にとって菊は，自分の全てであった優奈との世界を壊し，姉と別れたからと妹に手を出す御都合主義の女との蟠りは有る。が，菊の余裕を感じさせる普段の抜群の人たらしぶりと，垣間見せる一杯一杯な本心に，聖奈も次第に引き込まれていく。そんな2人の少しずつ変わる関係と優奈への想いを丁寧に描き出す洗練された絵作り，特に都度変わる2人のクラッシーなファッションに，作品世界への抜群の魅力を感じた。2023/10/07
alleine05
4
タイトルからしてなんとなくもっとドロドロした内容なのかと思っていたけど、それほどでもなくきれいで落ち着いた感じの百合ものだった。でもその分、あまりハデな展開が無くて地味な内容とも言えるけど。2023/07/16
まりあっこ成分
4
なにこれてぇてぇ…タイトルもパーフェクト。タイトルだけですごい妄想はかどるし萌えます。内容もヒットでした…次巻が待ち遠しい。2022/01/06
