出版社内容情報
昨今の安全保障政策や改憲論の動向など憲法的危機が深まる現況の解明と、憲法の今日的意義を改めて追究し、21世紀の平和憲法の課題と展望を描く。「改憲論」「平和憲法の思想的源流」「安全保障」「人権」「統治制度」の5部20論考。故田畑忍先生による憲法研究所設立60周年記念論文集。
目次
1 改憲論をめぐる諸問題(憲法九条改憲論の諸相;緊急事態条項挿入の改憲論;教育の充実・無償化と憲法改正)
2 平和憲法の思想的源流(近代日本の非戦・軍備全廃論;憲法九条と幣原喜重郎の平和思想;田畑忍の非武装永世中立論)
3 安全保障をめぐる諸問題(日本国憲法に逆行する国家安全保障戦略―経済にまで拡大する安全保障政策;米・中対立と「台湾有事」と九条解釈 ほか)
4 人権をめぐる諸問題(婚姻前の氏を続称する権利―婚氏・縁氏との比較から考える;女性の政治参加 ほか)
5 統治制度をめぐる諸問題(国会と内閣に関する憲法問題;違憲審査制と憲法裁判所導入論;地方分権と道州制の問題)
著者等紹介
上田勝美[ウエダカツミ]
龍谷大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。