出版社内容情報
王国を守る生贄の「人形姫」として育てられた王女コーデリアは、幼い頃失明して以来、専属朗読師の青年レイヴェルを心の支えに生きてきた。しかし生贄の儀式も間近のある日、レイヴェルの魔術によって国が滅ぼされてしまったと知る。優しい彼が何故……? 絶望するコーデリアに“女神”が救いの手を差し伸べた。視力を与えられ、一年前に戻った彼女は、レイヴェルが起こす災厄を必ず防ぐと決意する。たとえ彼を殺してでも。悲劇の運命を書き換えるために――!
内容説明
王国を守る生贄の「人形姫」として育てられた王女コーデリアは、幼い頃失明して以来、専属朗読師の青年レイヴェルを心の支えに生きてきた。しかし生贄の儀式も間近のある日、レイヴェルの魔術によって国が滅ぼされてしまったと知る。優しい彼が何故…?絶望するコーデリアに“女神”が救いの手を差し伸べた。視力を与えられ、一年前に戻った彼女は、レイヴェルが起こす災厄を必ず防ぐと決意する。たとえ彼を殺してでも。悲劇の運命を書き換えるために―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
王国を守る生贄「人形姫」の王女コーデリア。しかし専属朗読師レイヴェルによって国が滅ぼされたと知った彼女が、女神によって一年前に戻るやり直しの物語。悲劇の運命を書き換えるために、心の支えになってくれていたレイヴェルを止めようと決意するコーデリア。彼女に献身的なレイヴェルにもまた複雑な生い立ちがあって、王家と人形姫を巡る秘密も明らかになっていきましたけど、それでも変わらないお互いを慕う気持ち、どこまでも愚直で使命を果たそうとする真っ直ぐな二人の決意の先にもたらされた意外な結末にはぐっと来るものがありましたね。2022/03/16
ぐっち
21
18歳で国のためにいけにえになるはずだった盲目の姫と専属朗読師の青年の恋。国の滅亡をやり直すために1年前に戻ったコーデリアは眼も見えるようになっていて…。思っていたのと全然違う世界で、破滅を避けようとするコーデリア。レイヴェルのヤンデレが重すぎる気もしますが、2人がお互いのために頑張っててよかったです。2022/04/16
サキイカスルメ
13
王国を災いから守る生贄「人形姫」の色を持って生まれた王女コーデリアと、盲目になってしまった彼女の専属朗読師の青年レイヴェルのラブストーリー。悲劇の運命をやりなおし王国を守る、それがたとえ愛する人を殺めることになろうとも。さすが染井 由乃さん、素晴らしきヤンデレでした。今回のヤンデレさんは、主人公コーデリアのためなら全てを壊すのも辞さないレイヴェル。それに最初は恐怖心を抱きながらも、コーデリアがしっかりと向き合って答えを出すのがよかったです。ヤンデレには必要。素晴らしく好みで面白かったです。次回作も楽しみ!2022/03/18