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出版社内容情報
あれから、忘却の楽園〈リーン〉は劇的には変わらなかった。だが、確実に変わり始めている。虚飾に満ちた理想郷で、オリヴィアはドラル王国の次期女王として、クリスは総統補佐官として。それぞれの道を歩む。
猛毒を宿す少女・フローライトとの甘き触れ合いの記憶に浸りながら、アルムは未来への望みを抱いていた。そんななか、少年のもとに舞い込んだのは、父・コランの訃報……動揺する少年たちに新たなる謀略の影が迫る!
ほんの一時ですら平穏に満たされることのない世界、その悪意に少年は何を思うのか――。
第27回電撃小説大賞《銀賞》受賞。安寧の時を過ぎた新世界で少年と少女が至る運命の物語、第二弾。
内容説明
あれから、忘却の楽園“リーン”は劇的には変わらなかった。だが、確実に変わり始めている。虚飾に満ちた理想郷で、オリヴィアはドラル王国の次期女王として、クリスは総統補佐官として。それぞれの道を歩む。猛毒を宿す少女・フローライトとの甘き触れ合いの記憶に浸りながら、アルムは未来への望みを抱いていた。そんななか、少年のもとに舞い込んだのは、父・コランの訃報…動揺する少年たちに新たなる謀略の影が迫る!ほんの一時ですら平穏に満たされることのない世界、その悪意に少年は何を思うのか―。第27回電撃小説大賞“銀賞”受賞。安寧の時を過ぎた新世界で少年と少女が至る運命の物語、第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
あれから劇的には変わらなくとも、確実に変わり始めた忘却の楽園〈リーン〉。それぞれの道を歩み始める中、アルムのもとに父コランの突然の訃報が舞い込む第二弾。その死を容易には信じられず、真相を探りに行くことになるアルムたち。その間別途隔離されることになった猛毒を宿す少女フローライトに迫る悪意。変革の兆しはあっても思っていた以上に世界は不穏な状況で、彼女自身も知らなかったアルセノンを巡るえげつない裏事情を突きつけられて、かなりハラハラさせられる展開ではありましたけど、続巻もまた波乱に満ちた展開になりそうですね…。2021/09/11
まっさん
18
★★☆ 旧世界病が蔓延した事によって文明が崩壊した世界。人類を蝕む猛毒を体に宿す少女・フローライトと彼女の理解者になった少年・アルムを軸に描かれた今作では、ある種鬱屈とした世界観を重厚に描いており、重めの雰囲気に仕上げられた作品を読みたい人にはうってつけの作品だと思う。 現時点では旧世界病に対する改善策は何も見えず、物語はまだまだ始まったばかりというところだが、ここから彼らの行く末がどのような方向に向かっていくのか今から楽しみです。2021/12/22
にぃと
10
積読消化。 前巻での終わり方が綺麗だったから続編が出るのか、どんな内容になるのか、というのが想像できなかったのでこの巻の展開は予想外だった。 謎に対して複数のパーティで動き、それぞれが情報を集めながら真実に近づいていくというストーリーは世界観を摑めた分だけ前巻よりわかりやすいかも。サスペンス、アドベンチャー的な展開が多く、ワクワクしながら読めた。 とりあえず父親の死の謎には一区切りついたけど世界については謎も火種も残ってるし個人的に読み込みが足りないところもある。これは次巻もあるだろうし楽しみに待ちたい。2022/02/23
ヤギ郎
6
シリーズ第2巻。汚染物質の解毒剤となる少女・フローライトは唯一無二の存在である。多くのことが秘密にされている。物語は汚染物質を研究しているアルムの父親の訃報からはじまる。父の死の裏には、汚染物質を取り込んでも生き続けなければならない少女の秘密があった。2021/09/14
みやしん
5
前巻から振り返り、群像劇だと割りきれば色々しっくりくるが、主張を押さえきれない脇役が多い。ストーリー的に進んだところもあれば、設定を忘れられた人物もいる謎仕様。替え玉君がやけに家族のエピソードを避けるのは何かの伏線かな?ポエミーな後書きから察するに続きは難しそう。2021/09/17