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出版社内容情報
「じゃあユイはその旅行、行くの?」
「それは……その、まだ話せてなくて」
一人暮らしの高校生、片桐夏臣とイギリスから留学してきた隣室の少女、ユイは夏の花火大会デートを経て相手への恋心を自覚していた。だが、二人が大切な想いをどう扱うのか考える間もなく、訪れた福引で温泉旅行のペアチケットに当選してしまう。「行きたい」という気持ちはあるが、どう話して良いかわからない夏臣とユイ。それぞれの友人にも相談するのだが、気持ちはもう固まっていて――
「「……あのさ」」
居心地のよい関係を続けるのか、その先へ踏み出すのか。甘い日々を過ごしていた関係が、変化しようとしていた。
内容説明
高校生の夏臣と隣室に住む美少女、ユイはお互いへの好意をついに自覚する。だが落ち着く暇もなく、福引で温泉旅行ペア券を当ててしまう。一緒に行きたい相手はすぐ隣にいるのだが、簡単に言い出せるわけもなく―
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
夏の花火大会デートを経て相手への恋心を自覚した夏臣とユイ。二人が大切な想いをどう扱うのか考える間もなく、訪れた福引で温泉旅行のペアチケットに当選してしまう第三弾。勉強を見てあげた湊からのお礼のサプライズ、行きたいという気持ちを友人に相談したりもしながら二人で行く修善寺への旅。もう何というかお互い意識もしていて、周囲にもバレバレの時間の問題的なじれじれ感をひたすら眺める展開には苦笑いでしたけど、クーデレラだったユイがここまで変わるのか…となかなか感慨深いものがありましたね。二人らしいペースで続巻も期待です。2021/10/08
まっさん
26
★★ イギリス人とのハーフである美少女と一見地味に見えながらも暖かな心を持つ少年が織り成す優しい恋物語第三弾。 ようやくタイトル回収まで漕ぎ着けた今巻。ここまで長い道のりを歩んできた二人が掴んだ確かな幸せを楽しめる今回の話では、二人が迎えた1つのゴールを堪能出来るという意味でとても満足する事が出来た。 ただ、前巻と比べるとラブコメにおける焦れったさなどは控え目に感じられ、物語の山場を迎えた巻数の割にはそこまで到達感を感じなかったかな。 また、ヒロインがハーフであるという設定が他作品との差別化を図る要→2021/11/24
rotti619
18
1巻でかけがえのない存在を、2巻でお互い恋心を認識した2人が、今巻ついに…というお話。表紙がすべてを物語っている。2巻から登場している主人公の親友の後輩、藍沢湊がヒロインのユイ側についたことによって、気持ちの整理が付きやすくなった。正直、この巻自体は激動に飛んだ内容ではない。でも、この2人にはもうそういうのは必要ない。「だからこの奇跡は、偶然なんかじゃない」作中のこのセリフが全てを物語っていると思う。2021/10/09
かっぱ
17
夏イベントを通じて自身の気持ちを理解した二人を描くシリーズ3弾。今はとにかく二人のことを祝福したい。晩ご飯をともに食べて、デートにまで出かけ、お泊まり旅行までする。友達の枠には収まらない日々を送ったからこそ二人の心に灯った火は落ち着く場所を探していたのだと感じる。相手のことを誰よりも一番に考える夏臣と、彼にしか見せられない表情を不器用な愛情表現で示すユイ。焦らずにゆっくりと築き上げる二人だけの関係性がとにかく尊い。ロマンチックな展開を経て結ばれた二人のこれからをまだまだ読みたい自分がいる2021/10/10
サンゴ
15
ラブラブですな〜2022/10/13