- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
出版社内容情報
わたしの家のおとなりには、どうやらあの「晴明さん」が住んでいる――。
内容説明
紅葉燃え立つ京都。陰陽師見習いとして成長する桃花に晴明さんが課したのは、自分の式神を生みだすことだった。和歌の神の御使いたち、太刀の魂・薄緑と鬼切丸、雪国から来た飯縄権現にも見守られて生まれたのは、フクロウの姿をした式神・初花。京都の北を守る玄武を助けるため、晴明さんを笑顔で送り出すため、桃花と初花は奮闘する。そして一年後の春、大学生になった桃花の前に現れるのは―悠久の古都でつむぐあやかしファンタジー、終幕。
著者等紹介
仲町六絵[ナカマチロクエ]
2010年『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
陰陽師見習いとして成長する桃花に自分の式神を生みだすことを課した晴明さん。京都の北を守る玄武を助けるため、晴明さんを笑顔で送り出すため、桃花と式神の初花が奮闘する第九弾。和歌の神の御使いたち、太刀の魂・薄緑と鬼切丸、雪国から来た飯縄権現にも見守られて生まれたフクロウの姿をした式神・初花。奈良町の陰陽師と幼馴染の関係がしているのが垣間見えたり、桃花と式神の初花だけで頑張ってみたり、成長する桃花のこれからが気になるところですが、本作品は今巻で完結とのことで、別シリーズの中で期待したいと思います。次回作も期待。2021/08/29
活字スキー
20
【紅の 初花染めの 色深く 思ひし心 われ忘れめや】高校三年の晩秋。陰陽師としての修練と、志望芸大への受験勉強に励む桃花は初めて自分の式神を持つことに。晴明さんは薄緑、鬼切丸と共に飯縄権現を迎え、西王母の桃を授かり、四神の一柱、玄武を助け、京に仇なす蠱毒の長者を討つ。そしてさきがけ祭りは無事に行われ……季節は巡り、新たな春がやってくる。人とあやかしの縁を幾重にも紡ぎながら。 2021/07/13
よっしー
18
これで完結?セカンドシーズンとかもあるのかな?途中で挫折しかけたシリーズでしたが、無事に読み終えて良かったです。さきがけ祭の話も勿論ですが、晴明様が冥府に戻った間に試行錯誤しながら前に進んでいる桃花が立派でした。大人への一歩を踏み出したのですね。でも、一番頑張ってるのは初花かも。まだまだ幼い雰囲気はありますが、頑張って主共々成長してほしいです。2021/08/09
一五
8
オールスターキャストで終わったぁ。「からくさ図書館のある京都」話は続くそうだし、楽しみ。式神2人の可愛いこと2021/08/09
まいさん
7
シリーズ最終巻。陰陽師見習いとして成長した桃花。自分の式神を生み出し、晴明を助けて京に仇なす蠱毒の長者を討つ。無事志望大学にも合格。本シリーズは幕と閉じるが、「からくさ図書館のある京都」の物語は続くとくことなので、陰陽師として更に成長して大人になった桃花にもまた出会えるでしょう。2021/08/09