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出版社内容情報
【王位選争】――次代の国王の座を王の子たちが奪い合うロイヤルゲーム。
傑物ぞろいの王族が通うロアノーク王立学園に足を踏み入れたのは、奴隷の少女・イヴ。現王と奴隷の間に生まれ、このゲームに巻き込まれた頭脳明晰な才女。そして、彼女を補佐する少年・カイは、国益のために傀儡政権の樹立を狙う敵国のスパイだった。
人間の本質をさらけ出す数々の頭脳戦。候補者同士が《騙し》《謀り》《裏切り》《潰し合う》、このゼロサムゲームの先に待ち受ける揺るぎない真実とは――?
女王になれなければ無惨な死と嘲笑を運命づけられた少女と、彼女を利用しようとするスパイの少年――奇妙な共謀関係にある二人による、命を賭した国奪りゲームが始まる。
内容説明
“王位戦争”―次代の国王の座を王の子たちが奪い合うロイヤルゲーム。傑物ぞろいの王族が通うロアノーク王立学園に足を踏み入れたのは、奴隷の少女・イヴ。現王と奴隷の間に生まれ、このゲームに巻き込まれた頭脳明晰な才女。そして、彼女を補佐する少年・カイは、国益のために傀儡政権の樹立を狙う敵国のスパイだった。人間の本質をさらけ出す数々の頭脳戦。候補者同士が“騙し”“謀り”“裏切り”“潰し合う”、このゼロサムゲームの先に待ち受ける揺るぎない真実とは―?女王になれなければ無惨な死と嘲笑を運命づけられた少女と、彼女を利用しようとするスパイの少年―奇妙な共謀関係にある二人による、命を賭した国奪りゲームが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひぬ
23
次代の国王の座を奪い合う「王位選争」に奴隷と国王の間に生まれた奴隷王女・イヴと敵国のスパイ・カイが挑む頭脳バトルもの。序盤は少し入りにくかったですが、智略を巡らせる展開から面白くなったと感じました。肝心の1戦目がかなり呆気なかったのは驚きましたがそれに至るまでがむしろ本番だった節があったので納得。もちろん所々に伏線は張っていましたが、全体的にかなり意外性があって良かったと思います。特に3戦目で明らかになる真実に関しては驚かされました。最後は彼女の策略か、それとももう一つの派閥か。これは続きが気になります。2021/11/09
まっさん
19
★☆ 電撃文庫から刊行されるのは珍しく感じる頭脳戦物。まさかの発売後に表紙のイラストに不備があった事が発覚する(ヒロインの左手側の肘掛けの描き忘れ。口絵一枚目ではしっかりと描かれており、希望者は期日までに交換可能との事) という作品の内容とは一切関係なく印象に残る作品。 物語は次期国王を決める為に王子王女による擬似国盗り合戦が行われ、唯一奴隷との不義の子として誰からも慕われていない一人の少女がひょんな事から敵国のスパイと協力関係を結ぶ事で対抗者を次々と倒していくお話。冒頭でも述べたように今作は一応頭→2021/10/16
のれん
14
王権争いというがテーマの主軸はデスゲームの方が近いかな。 あんま政治的でないゲームの勝敗で票を手に入れる。学園生徒の支持で若年国王を決め、憲法が国王の絶対王政を認めるなど中々そこらへんにツッコミを入れるのは野暮だろう。 ただ時代背景が1980年代で現実の80年代と同じ科学力を想定しているところが面白い。 米ソ冷戦時代のスパイ映画のノリがあって、そこら辺の巧妙なガバさと逆転劇が魅力。 最後の血液ゲームはアカギを思い出す。イヴの過去など気になる点もあり、前作と同じ作風ながらより力をつけたと実感できる。2021/09/11
ホシナーたかはし
12
見たマンマテンプレ過ぎて分かりやすかったのは登場人物イラストのクリストフのみ。他はほぼ分かりずらい、特にアレクの人となり。棋譜を読めば~て、読者は読めませんがな。いろいろと損している作品。2021/09/13
かっぱ
11
次代の国王の座を巡って王の子たちがゲームを通して国奪り合戦に興じる世界で奴隷の少女が敵国のスパイと手を組んで頂点を目指す物語。大前提の設定などで突っ込みどころはあるものの、お話の肝である騙し合い化かし合いの部分は純粋に楽しむことができた。一筋縄じゃいかないキレ者たちが巧みな心理戦で互いを牽制し合うことで緊迫な空気が演出されるから面白い。華麗に嵌めて嵌められて最後に描かれるのは見事な逆転劇。そういうの大好物です。幕引きも含めて続刊で展開される国奪り合戦の行く末が楽しみだ2021/09/12