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出版社内容情報
ロンドンのグラフィティクルーがブリストルを襲撃!? 風雲急の第3弾!
内容説明
グラフィティの騒動を通じ、お互いの距離が近づいたヨシとブーディシア。ヨシの帰国が迫る中、ロンドンから、アイオンにグラフィティを学んだブーディシアの先輩・シュガーがクルーを引き連れてブリストルに襲来!「人は必ず死ぬ。終わりの美しさを知る者だけが、豊かな生を過ごせる」という信念を持つシュガーたちによりボロボロに上書きされるブリストルのグラフィティ。立ち向かう“女王熊の復讐”のメンバーだが、肝心のブーディシアの書くグラフィティに異変が―!?ブリストル最大の危機にヨシが取った行動とは?そして、ブーディシアの想いは?激動の第3巻!
著者等紹介
池田明季哉[イケダアキヤ]
小説家、デザイナー、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
ヨシの帰国が迫る中、ロンドンからブーディシアの先輩・シュガーがクルーを引き連れてブリストルに襲来。彼らによりブリストルのグラフィティがボロボロに上書きされ、最大の危機が訪れる第三弾。強烈な信念で侵略するシュガーに多くの人が傷つけられる中、自分のやるべきことを見出してゆくヨシと、ブーディシアが抱えていた迷い。真っ直ぐに思いをぶつけ合って、自分のグラフティに真摯に向き合って、そして答えを見出してゆく二人の関係がとても良かったです。でも最後のあれから二人がどうなったのか、ちょっと読んでみたくなりますよね(苦笑)2021/07/09
ナギ
33
主人公の帰国が迫るが、グラフィティを通じての侵略と抵抗が始まり、主人公とヒロインは巻き込まれていく……ブリストル編は終了で続くのかな?主人公の熱量と魂と魂のぶつかり合いは区切りとしては非常に良かった。グラフィティとは何なのか?という部分も突き詰められていて良かったと思う。2022/03/08
こおき
19
★★★★★ いやあ、本当に鮮やかで素晴らしかった。「別れ」「死」「挫折」といった、終わりをテーマとした今巻。濃厚な絶望が街を侵略する中、希望を含んだ街の文化が抵抗し、圧倒的な死の美しさを、今一瞬を切り取った瑞々しい自然な生と、それを愛する気持ちが上書きする。それはまるで多くの挫折を孕む青春そのものを描いているようで、一瞬を上書きして生きるという、作品全体のテーマと池田さんのメッセージが、それこそ集大成のように鮮烈に感じられる内容だったように思う。きっと最終巻なのだろうけれど、その後の短編とか読みたいなあ2021/08/23
げんごろう
18
日本への帰国が迫るなか、ロンドンからのブリストル襲撃。 ライターでもブリストル市民でもない“部外者”なヨシがすっかり仲間達に溶け込んでるのを見て、この一年がいかに濃密だったのか窺い知ることができました。 魂と魂のぶつかり合い。 圧倒的な熱量。 今巻も大満足です!2021/07/29
サケ太
17
芸術であり、犯罪行為である。グラフティの光と影、それに向かい合う人々を描く本作。ドロドロとした敵対関係からの爽やかなラスト。二人の関係性が好き。2021/07/27