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内容説明
『死神』との戦いも乗り越えて、より一層の愛を深めたシーモアとルーミー。傍目にも仲睦まじく、なにより明るく素直に愛情を振りまくルーミーの姿は、出会った頃からの大きな変化を感じさせるものだった。そしてもう一つ、変化はあった。白昼を切り裂いた夜空と、日の中を飛んでいく吸血鬼。あの日、怪異が多くの人の目に留まった。そして世界の理の箍が外れたように、これまで隠されてきた無数の怪物たちが静かに蠢き出していく。そんな新しい日常。突如事件は起きる。「―パパ!会いにきたの!」自分とどこか似ている『娘』の登場に動揺を隠せないシーモア。否定しきれない彼の態度に、ルーミーの視線はどんどん険しくなっていく…!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
『死神』との戦いも乗り越えて、より一層の愛を深めたシーモアとルーミー。そんな中、シーモアの娘を名乗るサムが現れ新たな波乱が巻きこる第三弾。傍目にも仲睦まじく、明るく素直に愛情を振りまくようになったルーミーとの関係に波紋を投げかけるシーモアの隠し子問題。マフィアなどにサムが追い掛けられる理由。変わりつつあるルーミーと娘を名乗るサムの登場でどうなるかという展開でしたけど、デレたルーミーの提案に簡単に流されないシーモアが健全なんですよね。トンデモ家族がどんどん増えていって、面倒でとても刺激的な二人の今後に期待。2020/12/07
まるぼろ
30
さて今巻、死神を倒しより一層仲睦まじくなったシーモアとルーミーだったが、そんなシーモアをパパと呼ぶサムと言う名の少女が現れ…というお話です。サムという膨大で膨れ上がり続けるリソースを前にシーモアはどうするのかと思いきや…、成歩ルーミーに頼らない点といいシーモアらしい解決策だな、とw すっかり家族なシーモア達ですが、新居も決まり次巻はどんな話になるのか色々と楽しみです。2020/11/14
のれん
18
新刊ごとに作品テイストを変えてくるシリーズだが、今巻でラブコメ枠に堂々と参戦してきたという感想。 最初から最後までイチャイチャしてくるルーシー。それにこのまま愛されっぱなし、尽くされっぱなしで良いのかとか本編終了後のリア充並に幸せな悩みで悩むシーモア。 で、最後にイチャイチャで返して、どこまでも愛を高め合うバカップルエンドには半ば呆れながらもニヤニヤが止まらない。 今のこいつらの姿を一巻当初の二人に見せつけたいw あとがきにもあるように当初構想していた展開ではないようだが、これはこれで濃い味が出来たかと。2020/11/12
ツバサ
18
シーモアとルーミーの愛が深まっていくのに遠回しな言葉や頭で噛み砕かないと分からない感情などが良いですね。そしてサラちゃんの問題解決には笑ってしまいました。やり方が人間らしくて良いですね2020/11/11
羊山羊
14
シーモアの娘らしい謎少女、サムが突然やってきた!勿論その娘は普通の娘じゃなくて…という所から町を巡る一大騒動が幕を開ける。今回のシーモアの子供というサムはいろいろな意味でシーモアに今まで無視して生きてきた過去の責任というものを引っ提げてやってくる。心当たりを聞かれて3人名前が挙がっちゃいけないぞ、と。そしてそれが本著の伝奇要素でガラリとスイッチしてアクションエンタメに舵を切らせるのだ。凄い。本著全体のテーマは責任、なのかも。あと地味にヤンデレ化してきたルーミーが怖い(笑) 次巻が楽しみ。2021/04/24