電撃文庫<br> 君が、仲間を殺した数―魔塔に挑む者たちの咎

電子版価格
¥693
  • 電書あり

電撃文庫
君が、仲間を殺した数―魔塔に挑む者たちの咎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784049134544
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

その日、ある少年が死んだ。仲間思いで心優しい、少しだけ照れ屋な…そんな彼はいなくなり、瞳に仄暗い光を宿した狂戦士のような男が、ただ一人立っていた。少年の名はスカイツ。彼は、幼馴染たちで構成されたパーティで、ある“塔”を攻略するさなかに、魔の祝福を受けてしまう。「自分が死ぬと、その場に居合わせた仲間の“能力”と―“存在そのもの”を吸収して生き返る」能力。親しい友を意図せず自らの力で「喰らい」、失意の彼は次第に心を擦り減らしていく。そして、その身を削る苦しみの果て、彼は“鬼”へとその身を堕とす。“塔”に挑む者たちの異常な日々と、彼らの罪と咎を描くダークファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星野流人

37
壮絶な表紙とタイトルにふさわしい、ダークファンタジーでした。主人公のスカイツは魔塔の攻略の最中に、自分が死ぬと同行していた仲間の存在と能力を吸収して生き返る能力を与えられます。大切な友人であり仲間でもあるメンバー達と引き換えに強さを得て苦悩するスカイツを、この1巻ではさらに強烈に追い込んでいくストーリーとなっていました。ハードな設定なだけあって読み応えがあり、とてもおもしろかったてす。続刊もあるということで、ここから先のスカイツがどうなるのか、喰った仲間たちの行方も含めて注目していきたい作品です2020/10/25

しぇん

24
仲間を喰って進むダークファンタジー。一巻という事で物語の発端という感じですが、初めに未来の描写がされているため何が起きるのか?と緊張感もって読み進める事ができました。ここから、背負っていくものが重くなっていく続きが期待できそうです。唯、後書きに書かれている続きの告知はどこ?2020/10/11

トラシショウ。

21
「夢じゃない。全部、夢じゃない。全部、本当だ。アブラのおっさんも、ベイトも、アルも、クロヤも、シロハラも、シアも、俺も、全部本当だ。全部本当で・・・だけど・・・俺が!!俺のせいで・・・!!俺のせいで、みんな・・・!!」。積読消化。街の中央にそびえる前人未踏の魔塔に挑む「昇降者」と、その中のひと握りが「先駆者」として英雄視される世界。孤児院の幼馴染六人とその一人スカイツは新米昇降者としての域を越えた探索行で「魔の祝福」を受けてしまい、運命が緩やかに暗転していく。いや恐ろしく昏い話だなぁ(以下コメ欄に余談)。2021/01/20

のれん

18
全世界待望の有象先生のシリアスもの。 RPG系のファンタジーで鬼畜な展開を進める超越的な存在や、ループ系に近い絶望感があるのはとても今風。 タイトル通りの展開だけだと物足りないかなと思っていたが、それを捻ることなく、各キャラ描写を丹念に描くことに注力している。 ストレートな物語だが、主人公が力を得た直後は無気力で引きこもったり、超越者に弄されつつもヒロインたちの優しさについつい甘えたりなど、主人公の弱さに共感できる。 弱さを捨て甘さを求めない英雄像。この思考にどんなアンサーを出すのか。次巻に期待。2020/10/11

T

14
仲間想いで心優しい少年・スカイツは、幼馴染たちと《塔》を攻略する中で魔の祝福を受けてしまう。自分が死んだとき、その場に居合わせた仲間の”能力”と”存在そのもの”を吸収して生き返る。それが彼の能力だった。友を失い、悍ましき祝福に苦しみ、その身を《鬼》へと堕とす少年の物語。賢勇者はシリアスな場面でもとにかく明るい作風なのに対し、今作はどこまでも読者や少年の心を折ってくる暗い作風で驚いたと同時に、賢勇者とは異なる魅力があり面白かったです。《鬼》へと身を堕とした少年は、絶望を抜け出せるのか。これからが楽しみです。2020/10/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16697209
  • ご注意事項