出版社内容情報
元婚約者である王太子によって塔に監禁されたレイラ。彼女の心には、喧嘩別れになってしまった最愛の魔術師の事が残り続けていた。複雑に絡み合う、歪な執愛の末に公爵令嬢がたどり着いた恋の結末とは――?
内容説明
元婚約者である王太子・ルイスによって塔に監禁されたレイラ。彼女の心には、喧嘩別れになってしまった最愛の魔術師・リーンハルトの事が残り続けていた。そして、遂に訪れるルイスから提案された取引の回答期限。レイラが下す決断は果たして―。複雑に絡み合う、歪な執愛の末に公爵令嬢がたどり着いたたった一つの恋の結末とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
37
はぁ・・おぞましい。妄執?執着愛?こじれた愛って殺人にまでなるのは、今も本の中も変わらんってことです。ちょっと今日の本2種類は年寄には刺激が強かった😅。2024/06/19
よっち
32
元婚約者である王太子・ルイスによって塔に監禁されたレイラ。レイラが憔悴し心が壊れる寸前まで追い詰められてゆく中、ルイスから提案された取引の回答期限が迫る第二弾。喧嘩別れになってしまっていたリーンハルトがせっかく救出してくれたのに、妹のことや公爵家、そして元婚約者ときちんとけじめをつけることにこだわるあたりが、なんかとても彼女らしいなと感じる展開で、その決着にはやっぱり…と正直感じましたけど、こうしないと前に進めない不器用な彼女と、ベタ惚れのリーンハルトの甘い結末にはこれまでの苦難が報われる思いがしました。2020/08/10
たるき( ´ ▽ ` )ノ
27
Kindle Unlimitedにて。王太子、それはやっちゃダメでしょ・・・。病みすぎててドン引き。何気にレイラのお父様もヤバい人だった。2025/03/04
わたー
17
★★★★☆下巻。元婚約者の王子に粘着され監禁されたレイラ。彼女の元にようやく救いの手が(ただしやっぱり病んでいる)。そこから、公爵令嬢だった自分と決別するため各人と話をつけに行くのはレイラらしいなと思ったのだが、アイエエエ殿下ナンデ。やはり歪んでいるとはいえ愛に生きる者の執着はとどまるところを知らないな。序盤から不安しかなかったが、レイラサイドは大団円で良かった。後日談は収録されていなかったが、もう1冊出してくれるのかな?2020/08/22
nishiyan
16
元婚約者の王太子ルイスによって塔に監禁されてしまったレイラ。長く続く監禁生活と事件の真相を知ったことで心を壊し始めるレイラがルイスから持ちかけられた取引にある決断に踏み切る下巻。レイラを取り巻く人々の歪さには本当に驚かされる。そんな中でレイラがリーンハルトの力を借りて公爵家、妹、ルイスとけじめをつける律儀さは彼女らしくて良い。ある人物との邂逅が彼女を後押しするというのも好きですね。周囲の思惑に翻弄されてきたレイラが自分の想いを貫いてリーンハルトと結ばれるラストは清々しく、末永くお幸せにと思う読後感でした。2020/08/14