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出版社内容情報
世界寒冷化を救う鍵となるのは――けも耳の妖精さん!?
内容説明
すっかり雪に覆われた世界。人類の命運を握っているのは、なんとシムと呼ばれるケモ耳の妖精さんなのです!私は彼らを増やす研究チームの一員に選ばれ、故郷・ナハトの村でフィールドワークを行うことになったのですが…。おやつ作戦に、牧場化計画、はては秘密基地づくりまで。自由気ままなシムや個性的なチームメンバーに振り回され研究は困難の連続です。「おやつをくれー」「疲れたぞー」ああもう…!こんなことで春をとりもどすプロジェクトは、無事成功するのでしょうか―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
13
寒冷化が進み雪に覆われた世界で、ケモ耳の妖精と共存する村出身の少女が、妖精の力で世界に春を取り戻す為、仲間と共に研究に励む物語。―――心開いて絆を結び、その果てに創れる奇跡がある。ぶつかり合って分かり合い、一つのチームとして妖精の意志を無視する研究へと立ち向かう。ほのぼののんびり、ドタバタとした中にまるで雪解けの陽のような温かみのある物語であり、口どけ軽く読み易い、ほんのりSFファンタジーといった感じの物語である。一つの奇跡を生み出しこれからも続く研究は、春を呼び込めるのか。 次巻も須らく期待である。2020/08/10
サキイカスルメ
10
シム可愛い!雪に覆われた世界で、世界の救世主となりそうなシム(ケモ耳妖精さん)を増やす学生研究チームに選ばれたササのお話。お子ちゃま感満載のシムたちの可愛さに癒され、人間関係のギスギスっぷりにうろたえるササに共感してという感じでしたね。特に序盤は全員かみ合わないどころか、ぶつかりまくるという地獄よ……。辛い学生生活によってすっかり委縮してしまっていたササが、少しずつ本来の健やかさを取り戻し、成長していく姿がよかったです。2020/08/13
菊地
4
あらすじや表紙を見た感じでは「人類は衰退しました」を連想したけど、雰囲気はかなり違うし中身は割とちゃんとした「謎生物研究もの」だった。序盤のギスギスした雰囲気は居心地が悪かったけど、後半にかけては面白くなっていった印象。後半の雰囲気が続くならもうちょっと続きを読んでみたいですね。2020/09/08
takave
4
雪で覆われた世界を救うため、妖精シムを調査するフィールドワーク。妖精さんのゆるいメンタルに癒やされ。2020/09/04
瀬川丹
3
本棚整理してたら、感想を書こうと思ったまま忘れてた作品が発掘されました……うろ覚えですが感想をば。 シムという妖精みたいな存在がいる世界観に加えて、女の子主人公でイラストの雰囲気も可愛い系なので、ホワホワした雰囲気で物語が始まります。しかし、読み進めていくうちに気候変動がどうとか世界規模のスケールの問題と対峙することになるギャップが面白かったです。展開自体はありふれたものですが、女の子主人公でこの手の作品ってあんまり読んだことなかったような。