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出版社内容情報
愛され、殺し、愛され――街に溢れる呪いを喰らうミコと彼女を殺し続ける禊。そんなある日、禊を狙った凶悪で淫靡な《夕焼けの女王》が出没する。
「競争よ。だれがいちばんのミコか」
殺戮と狂気を振りまく小学生のミコ。
「ミコを探しにきて、ミコを愛して――」
愛に妄執し禊を求める中学生のミコ。
「わたしこそが本物の“緋崎ミコ”」
妖艶な美貌で人を狂わす大人のミコ。
ミコを凌駕する偽物の女王たち。最も美しい愛を禊に捧げるため、街に殺戮の華を咲かせる。そして矛先は、禊だけではなく大切な仲間たちにも向けられ――。
内容説明
愛され、殺し、愛され―街に溢れる呪いを喰らうミコと彼女を殺し続ける禊。そんなある日、禊を狙った凶悪で淫靡な“夕焼けの女王”が出没する。「競争よ。だれがいちばんのミコか」殺戮と狂気を振りまく小学生のミコ。「ミコを探しにきて、ミコを愛して―」愛に妄執し禊を求める中学生のミコ。「わたしこそが本物の“緋崎ミコ”」妖艶な美貌で人を狂わす大人のミコ。ミコを凌駕する偽物の女王たち。最も美しい愛を禊に捧げるため、街に殺戮の華を咲かせる。そして矛先は、禊だけではなく大切な仲間たちにも向けられ―。
著者等紹介
岩田洋季[イワタヒロキ]
1983年12月13日生まれ。広島県出身。電撃文庫等でライトノベルを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
14
さて今巻は猩々市に新たに四人のミコが現れて女王災害を撒き散らすお話、そしてそのミコ達の其々の呪いを生み出したのは誰なのか問う事と其々の結論と…というお話です。何とも救い様のないお話だし禊にしてもですが何よりミコの狂気がこれでもかと味わえるお話でしたが、それ故か最後まで少しも飽きる事なく読み続けられました。そんな中で凪のあの決意を尊いと思ってしまうのがより辛い気分に…。今巻であったかもしれない筈の未来を知って絶望を知ったミコですが、やはり禊も込みで狂っていますね…。続きがある様ならばまた読んでみたいです。2020/03/25
Pustota
10
ノロイの女王ことミコを憎みながらも惹かれていることを認めた禊が、ある呪いを通して自分の想いをさらに掘り下げていく。呪いにより複数発生したミコも面白かったが、やはり呪いの正体が明かされるくだりがいい。二人の関係にはゾクゾクさせられる。一区切りついた感じだが、続きも読みたい。2020/10/31
真白優樹
9
ミコと禊達が呪いを次々と狩っていく中、それぞれ姿の違う五人のミコが現れ、禊を狙って争い始める今巻。―――狂える歪な愛は多様な姿を見せれど、その根底は皆同じ。 中学生に小学生、幼女から大人まで。様々な姿のミコの形の違う愛が禊を狙い、周りの仲間達までも傷つけていく今巻。根底にあるのは只一人への愛、それはどこまでも深紅で歪んだ一途な愛。読んでいると何か大切な部分を侵食されそうな愛が五倍増しでやってくる、窒息して溺れそうになる巻である。狂いながらも深く愛し、共に地獄へと向かう二人の行方とは。 次巻も楽しみである。2020/03/13
弓木 怜
6
まあまあといったところか 前巻のようにミステリー要素もあるが、サイコラブホラー感が増した 今回は、ミコが禊に殺してもらうとはどういうことなのか、それによってどうなるのかについての解答編のような内容 そこにはリアルでも大切なものが含まれていると思える 前巻のような事件解決よりも禊とミコ、そして周囲の人間関係に目が行くようになり、ミステリーよりもミコへ向かう心情が目立つようになっている ただ、禊の小中学校の同級生の名前が出てくるがどれが誰か把握し辛かった 名前やクラスの説明を省いても良かったかもしれない2020/05/30
takave
3
やっぱり純愛は最高だな。血塗られた道の先にあるハッピーエンドを見ると感慨もひとしお。だが、そうはならなかった。そうはならなかったんだ。2020/03/24