出版社内容情報
町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。手には、朝食用にとっておいたミルクパン。
腹はたつが、殺すのもめんどくさい。だが、高値で少女を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。そのため仕方なく少女と暮らしはじめたエリシアだったが――。
これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。
内容説明
町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。その手には、朝食用にとっておいたミルクパン。腹はたつが、殺すのはめんどくさい。だが、高値で幼子を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。仕方なく、幼子とともに暮らしはじめたエリシアだったが―。これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。
著者等紹介
浅白深也[アサシロシンヤ]
1994年生まれ。カクヨム電撃“新文芸”スタートアップコンテスト最終選考作品の『魔女と少女の愛した世界』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
74
カクヨム系ファンタジー。「嫌われの魔女」が迷い込んできた幼い少女を拾い、しかたなしに世話をする話。ひと昔前にTwitterやpixivで魔女×幼子が流行ったのを思い出す▽村はずれの森の中で暮らす魔女エリシアは偏屈な魔女で、気に入らないものは燃やす。ある雨の日やってきた孤児を持て余していると、便利屋が「育てて売ればいい」と提案してきた。しばらくの間だけと思い、エリシアは少女にカナリアと名付け面倒をみることにした▽エリシアの生い立ちがかなり悲惨なので、人殺しもやむなしか。テンプレでした。2023/11/21
はつばあば
47
夜のひと時は童話でとこちらを。ファンタジーとか童話ならもう少し軽い目の内容かと思ったらズッシリと読み応えありました。魔女は魔女でも我儘で気に要らないと直ぐに瞬殺ならぬ炎焼させる。そんな彼女が拾ったのは3歳くらいの女の子。可愛がられた事もなく・・知識は与えらて育ったが、子供を育てるなんてことは全く無理!、そんな魔女が子供を育てていく様子・・捨てられた子には傍に魔女がいてくれるだけで嬉しかったのだろう。現実社会の本にも負けぬ内容。良かったらどうぞ(#^.^#)2024/08/20
ささきち
8
書籍の帯付きを手元に置いてください、置きましたね?そんで裏見るやん?帯見るやん?それ読むやん?一瞬でも心が動いたら開いてどうぞそういう物語なんですよ。怠惰な魔女とか誰が書いたんだよこのアホめ!と言いたくなるがまぁいい1人で暮らしている魔女エリシアの家に迷い込んできた浮浪少女カナリアが飯を食っていたのが始まり、最初は奴隷として次は売り物として見ていたがちゃんと面倒を見ていくうちに愛情が芽生えるのだがエリシアの過去からカナリアと別れを選んでしまうのだが…カナリアの想いを知って立ち上がる王道な話でした。 2019/11/24
雪見だいふく
5
最初主人公の魔女エリシアは、冷酷で守銭奴なヤバイ奴という感じが強かったのですが、成り行きで面倒を見る羽目になった幼女カナリアと関わっていくうちに、少しずつ変わっていく。 エリシアの言動は一貫してアレだが、カナリアの方は色々してもらっているうちに、すっかりエリシアの事を慕うように。 カナリアの親が現れた際も、エリシアの元に居たいと願うカナリアの気持ちを無視して、多額の金と引き換えに一度は引き渡すも、結局は親元に殴り込みかけてカナリアを奪還すると言う行動に。 イラストが良いので、もっとあればよかった。2020/11/28
らっこ
4
家族に捨てられた過去を持つ魔女が、さまよっていた少女を拾う話。魔女の世界が徐々に広がっていく過程は王道路線の安心感で、少し引っかかりは覚えたものの裏で手を回していたんだなと考えると納得できて楽しめました。表紙のイメージが裏切られることはないですよ。2020/10/04
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- 和書
- 奪われて 扶桑社ロマンス