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内容説明
「あのね。私とつきあってくれる?」美少女に告白された。ヤンキーに絡まれがちな日常から抜け出すため、元お嬢様校である杏子ヶ丘学園高等部に進学した俺は、ついに初彼女をゲットしたのだ。これで夢にまでみた幸せな高校生活が送れる、そう思っていたのに―「ハルくんのことが好きだから、永遠に自分のものでいてほしいって、思うでしょ?」なぜ、俺は初デートで彼女に殺されかけているのだろう?衝撃の結末から目が離せない。これは、不器用なふたりの愛と殺意の物語。
著者等紹介
大平しおり[オオヒラシオリ]
岩手県出身。『リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店』(メディアワークス文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
19
★ 厳つい容姿のせいで昔からヤンキーに絡まれる人生を送ってきた日並陽は、そんな日常から抜け出したいがために数年前までお嬢様高校だった名門杏子ヶ丘学園高等部に入学する。しかし、その容姿のせいで周りから敬遠される中、陽はある美少女と出会う。見覚えのない彼女は何故か初めから陽に親密に接してき始め何故か告白までされてしまう。しかし、彼女は何故か陽のことを殺そうと画策しているようで…ー タイトル買いした作品だったが思っていた内容と違いすぎて終始退屈に感じてしまった。とりあえず最初に言えることはヤンデレ物で→2019/10/12
真白優樹
11
ヤンキーから逃れる為、元お嬢様学校に進学した少年が初めてできた彼女から殺されそうになり始まる物語。―――殺意と愛は紙一重、一線を踏み越え待つは鮮血の結末。 誰にも渡したくない、だからこそ殺す。紙一重の殺意と悍ましい程に純粋な愛が交錯する中を謎解きで煮詰めたようなこの物語。 暗殺しようとしている彼女は誰か。その真実と彼女の想いが明らかとなった時、驚くような読後感が味わえるかもしれぬ物語である。一時だけ道の交わった彼女の想い。それを胸に抱え、少年は今度は迷わず一歩を踏み出す。 うん、とても面白かった。2019/09/11
豚汁三昧
9
タイトルから直感できるようなヤンデレものとは少し離れた恋愛もの。 作者の本領であるライト文芸に少し寄ったような作品でした。 一巻完結という所もその考えを増幅させます。 そして、この作品は伏線も張られたちょっとした推理もののような側面も持っています。 終始いつ殺されるのか、ここからどうもっていくのかという緊張感をもって読めました。 ただ主人公が必要以上に咎められているというか、周囲のあたりが強いのは違和感でした。 展開上必要だったところはまだしも、それ以外は別に要らなかったんじゃないかと思ってしまいました。2020/11/23
のれん
9
正直、残念と言わざるを得ない。 あらすじの書いてある展開のみで半分近くエピソードが消化され、その後の展開も予想される範囲内。またラストでのヒロインの真意は敵含めて唐突で主人公の心変わりも早すぎてついて行けない。 登場人物は少ない方が物語を深めることは出来る。しかし、心情描写も思考も深めなければ、装飾が少ない分スカスカ度が浮き彫りになる。個人的にはタイトル通りのシチュエーションでインパクトを狙ったのか、ぐらいしかとれなかった。2019/09/10
かっぱ
8
元お嬢様学校に入学した少年が彼女となった少女に殺されそうになるところから始まる物語。大切だからこそ死んでそばにいてほしい。愛と殺意の入り混じった本作は誰かを好きになるという大きすぎて持て余した感情に焦点を絞った物語だ。ただ作品のボリュームが足りなくて登場人物たちの心の移り変わりを読み取りづらいところが難点かも。弥生という少女の真意、ハルの弥生への感情の変遷、二人の関係性と辿り着いたゴールは良いだけにもう少しゆっくり読みたい気持ちがあった2019/09/16