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内容説明
魂に直接メスを入れ患者を蝕む『呪い』を除去する異端の解術師・アーベント。通常の治癒魔術では治せない呪いでさえも解いてみせるその奇跡の施術は、失敗すれば死亡率100%の禁忌の術だった。闇医者と疎まれながらも、魔術講師として神学校に勤め、とある目的のために『解術』に取り組む日々。そんな中、天才魔術師・レイミュの襲撃に次ぎ、校内で生徒が石化される事件が発生。アーベントの手腕をもってしても一筋縄ではいかない呪いの魔の手は、ついに彼の教え子にも及んでしまい―。外道魔術医の戦いが今、幕をあける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
19
★★★☆ 魂に直接メスを入れ患者を蝕む「呪い」を除去する異端の解術師・アーベント。通常の治癒魔術では治せない呪いでさえも解いてみせるその奇跡の施術は、失敗すれば100%対象が死んでしまうという禁忌の側面から疎まれ蔑まれるものであった。闇医者と疎まれながらも魔術講師として神学校に勤める彼だったが、ある日自身の教え子が呪いによって石化するという事件が発生する。一筋縄ではいかない呪いの魔の手に、今彼と仲間たちが立ち向かう…ー 面白かった。正直表紙買いの作品だっために内容にそこまで惹かれていた訳ではなかったが→2019/09/21
しぇん
19
魔術で医療を行う。神、悪魔、天使が混在する世界など設定は悪くないのですが、何か淡々と読んでしまいました。生徒を救うためなど熱い展開もあるはずですのに、惜しかったなと。必要なキャラクターしか居ないはずなのに多すぎに感じるは、物語を作りこみすぎて難しくしてしまったせいですかね?惜しい作品でした2019/09/12
真白優樹
12
魂に直接メスを入れる、失敗すれば死の禁忌の術を扱う闇医者の青年が、教え子達を救う為難しい施術に挑む物語。―――例え人でなくなるとしても、目の前で救うべき命の為に。 電撃文庫大賞応募作らしく、挑戦的な題材と兎にも角にも熱量をこれでもかと詰め込んだこの物語。未完成な粗削りな中に、意欲的な要素が齎す濃厚すぎる熱さがある物語であり、中々に読み応えのある物語である。秘密を抱えながらも弟子である彼女と共に。そんな青年の次の施術とは。この世界に秘められた秘密はどんなものだろうか。 次巻もどうかあってほしいものである。2019/09/13
HANA
7
魂に直接メスを入れて患者を呪いから救う解術師の話。話の雰囲気は個人的に好きな展開ではあったのでこれから広がってくることを期待。2019/12/31
イシカミハサミ
7
「作者のセンスで創り上げた部分」と 「巷にある型で作品を補った部分」が クオリティの点で差を感じる作品。 解術師まわりの設定の固まり具合と比べると、 どうもそれ以外が雑というか脇が甘い。 一番のアガリ所はしっかり読ませてくれるけれど、 そのあとのエピローグがまた甘く、どこかから借りてきたようなエピソード。 電撃大賞選考の時期から大きく空いての出版だから、 編集部がいろいろと手伝ったのだろうけれど、 そうなると電撃編集部も以前に比べて腕が落ちたなあ、と思わざるを得ない。2019/12/22