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出版社内容情報
高校の入学と共に僕・桐原綾人は「絶対に成功する」という思いで幼なじみの比良坂未緒に告白をし、見事玉砕した。そうして互いに言葉を交わす事もなくなったある日。僕は突然午後4時15分に「自分以外の時が止まる」という不思議な現象に見舞われる。高揚感に胸を躍らせつつ、僕だけの世界を楽しんでいたのだが、そこにはもう一人動ける存在――未緒がいた。
時が止まった世界の未緒とは昔のように接することが出来るけれど、ほんの少し、何かが違っていて……。
内容説明
高校の入学と共に僕・桐原綾人は「絶対に成功する」という思いで幼なじみの比良坂未緒に告白をし、見事玉砕した。そうして互いに言葉を交わす事もなくなったある日。僕は突然午後4時15分に「自分以外の時が止まる」という不思議な現象に見舞われる。高揚感に胸を躍らせつつ、僕だけの世界を楽しんでいたのだが、そこにはもう一人動ける存在―未緒がいた。時が止まった世界の未緒とは昔のように接することが出来るけれど、ほんの少し、何かが違っていて…。
著者等紹介
仁科裕貴[ニシナユウキ]
広島県出身。元警察官という異色の経歴を武器に、精緻を極めた文体と温かい人物描写を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
65
こちらの方が展開もキャラも好き。名前でネタバレしているのはどうにかならんものかと思いましたが、きれいにまとまっています。2019/09/05
よっち
44
高校入学と共に幼馴染・比良坂未緒に告白をし、見事玉砕した桐原綾人。気まずさで互いに言葉を交わす事もなくなったある日、突然「自分以外の時が止まる」という不思議な現象を彼女と共有するもうひとつの物語。日常では相変わらずな二人の関係と、昔のように接することが出来る時が止まった世界。「ロスタイム」で未緒と綾人が時間を共有することになった理由。思ってもみなかった急展開を打破してみせたのは二人がこれまで地道に積み重ねてきた成果で、最後の最後で明かされる破壊力抜群な結末には自分もものの見事にやられたと思いました(苦笑)2019/08/24
ジロリン
13
「初恋ロスタイム」の設定が、あまりに秀逸だったので一作で終わらせるのはもったいない、と書かれた続編(ウソです。ゲスの勘繰りですw)。だから「ロスタイム」という言葉から連想されるような要素は、前作よりも更に薄め。そのかわり〈青春糖分〉あるいは〈恋愛糖分〉はかなり上昇してる^_^ラストのオチもあんまぁ〜いw2019/10/13
starly
9
初恋ロスタイム、第2弾。 今回は同じ高校に通う幼なじみの恋愛小説。 前作から幾年後かの内容だが前作の人物も登場。始めから主人公、桐原はヒロイン、比良坂に想いを寄せていて彼女の為に頑張る姿は実に男らしい。自然災害の描写がかなり生々しい。経験された事のある方は少し注意が必要かも。2024/01/23
桜📕のベルズ
9
前作のfirst timeを飛ばしてしまうという痛恨のミスはあったものの、お話としては単独で成立しています。また初恋ロスタイムと繋がった登場人物の登場にドキドキしました。また、今回のロストタイムの発生要因に驚き、その後の展開にはハラハラしました。パラレルワールドのお話が登場し、orangeという漫画を思い出しました。主人公が知らず知らずの内に未来を変えるきっかけを作っていて、更に意識をして未来を変えようとする姿、ラストシーンに感動しました。2020/07/30