クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選<br> クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選〈4〉時からの影

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クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選
クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選〈4〉時からの影

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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784049126259
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

内容説明

アーカムにある悪名高いミスカトニック大学の教授が体験した5年にわたる記憶喪失の謎を解明しようとする膨大な時空の物語。主人公は、どんな犠牲を払ってでも、途方もない真実を知ろうと壮大な探求に没頭していく…1934~35年にかけて書かれた本作は、H・P・ラヴクラフトの長編形式の小説としては最後のものである。著者は例によって謙虚に、「完成した作品には満足していない」と言明している―それでもこの作品は、1936年6月に初めて『Astounding Stories』誌に発表されて以来、怪奇小説の古典のひとつとして広く認められている。“神話”にまつわる少し前の作品、『クゥトルフの呼び声』や『狂気の山脈で』を基盤とした本作品は、ラヴクラフトの主要テーマ、すなわち、宇宙規模の驚くべき事実の顕現、迫りくる古代の力に直面する人類の無力さ、宇宙のなかの人間の居場所の再評価といったことをより強く押しだした作品となっている。主人公ピースリーは、ラヴクラフト作品のなかでも最も感情移入しやすいキャラクターのひとりとして描かれる―探求に駆り立てられ、想像を絶するものを理解しようとし、圧倒的な精神のストレスにさらされるが、それでも人間的なあたたかみと息子への愛情は決してなくすことがない。I・N・J・カルバードのあざやかな脚色が、物語の筋やピースリーの22年に渡る調査の冒険譚を完璧にとらえ、緊迫したリズムを刻み、そして忘れがたい結末へと向かう。本作が、なぜジャンル小説のなかでも最も魅力的な作品でありつづけるのか、よくわかる仕上がりとなっている。

著者等紹介

ラヴクラフト,H.P.[ラヴクラフト,H.P.]
米国で、怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人として知られる小説家(1890年~1937年)。生前は無名に近かったが、死後、一連の小説作品が「クトゥルフ神話」として体系化され、広く知られる存在となった。スティーブン・キングなどにも愛読され、「宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)」とも呼ばれるその世界観は、多くのクリエイターに影響を与えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

58
このコミカライズのシリーズの表現に若干の失望感を抱いたことは否定できない。それは何よりもラヴクラフトの著作に登場するクリーチャーの想像だにしない姿のビジュアル化に期待が大きかったせいでこの作品が陳腐だと云う訳ではない。いや、寧ろこのシリーズでこそ表現しうる物語性は評価して然るべきだと思う。直視即ちSAN値の低下を招きかねない程の恐怖の姿を和らげて万民に伝える手法である(笑)。冗談はさておき、原作に触れた読者の想像力を介助する絵本であり、ラヴクラフトの描き出した世界の追体験を可能にするテキストである。2020/03/19

起死回生の一冊を求めて

0
これで全4冊読了。ラヴクラフトの想像力にまたも圧倒されました。ただ、個人的には「狂気の山脈で」で出てきた登場人物たちとの絡みをもう少し発展させてくれたらもっと楽しめた。とはいえ、ラヴクラフトらしい、大いなる力と無限とも言える長久な時間に対する人間の絶望的なほどの無力感がよく描かれていると思う。続刊出ないかなぁ。2023/03/11

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