クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選<br> クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選〈3〉狂気の山脈で

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クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選
クトゥルフ神話~ラヴクラフト傑作選〈3〉狂気の山脈で

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  • サイズ B5判/ページ数 128p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784049126242
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

内容説明

南極大陸―本作でのその風景は、あり得ないはずの気味の悪い街で埋められつつも、科学的事実とも矛盾しないように、描写される。この自由さが、ラヴクラフトの他の作品と比べても類を見ないスケールの大きさを本作にもたらしている。1931年に書かれた本作は、H・P・ラヴクラフト作品のなかでも重要な位置を占める1作である。当初は『Weird Tales』誌から不採要にされたものの、のちにホラー小説読者から強力な支持を得るようになった。この作品は、科学とファンタジーの鮮烈なブレンドであるのみならず、ラヴクラフトの“クトゥルー神話”のさまざまな要素を物語り、結びつけていくものでもある。ミスカトニック大学、恐ろしい書物『ネクロノミコン』、群れをなす怪物など、熱心なラヴクラフトファンにはおなじみのものが、この物語にたくさん含まれている。ラヴクラフトの世界にこれから足を踏み入れようとする人々にとっても、本作は手に取りやすくエキサイティングな物語である。ラヴクラフトの最高傑作のひとつといっても過言ではない。虚弱体質に悩まされがちだったラヴクラフトは寒さが大嫌いで(ほとんど恐怖症に近かった)、そのことはこの物語全体に広がる破滅の感覚から滲みだしてくる。それでいて、ラヴクラフト自身の南極探検に対する深い関心が、この嫌悪感をいくらか和らげてもいる。こうした不愉快さと興味深さが入り混じり、摩擦を起こした結果、この最も力強いラヴクラフト作品が生まれたということもできるだろう。I・N・J・カルバードは、見事な脚色によってこの対抗作用をとらえ、勇敢な冒険譚のスリルを描き、そしてそこから、宇宙のなかの人間の居場所を示唆するような、一連の恐ろしい発見に読者を引き合わせていく。「本作は私が試みた最も真面目な作品だ」とラヴクラフトは書き残している。この小説がジャンルフィクションの最高傑作のひとつであることは、このコミックを読んでもすぐにわかるはずである。

著者等紹介

ラヴクラフト,H.P.[ラヴクラフト,H.P.]
米国で、怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人として知られる小説家(1890年~1937年)。生前は無名に近かったが、死後、一連の小説作品が「クトゥルフ神話」として体系化され、広く知られる存在となった。スティーブン・キングなどにも愛読され、「宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)」とも呼ばれるその世界観は、多くのクリエイターに影響を与えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

56
“テケリ・リ テケリ・リ”不気味な囀ずりが響きわたる…ラヴクラフト長編作品の最高傑作と目される作品のコミカライズが登場した。とは云うものの本邦では既に田邊剛がその圧倒的な画力でもって視覚化をすませておりその迫力は競べるべくもないのではあるが、だがしかし物語をなぞると云う意味ではこの作風でも悪くはない。いや?かえって物語そのもの自体は頭に入って来やすいと思うのだがどうだろうか?2020/03/18

起死回生の一冊を求めて

0
画風は怖さを誘うものではないです。むしろ必要最低限のものだけを書いたミニマルな画風に近いのですが、だからこそ徐々に襲ってくる恐怖や、突然の衝撃の展開に「!!」となる差異が非常に大きい。楽しめました。2023/03/08

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