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出版社内容情報
筆耕士、相原文緒。彼女の仕事は、卒業証書や招待状の宛名などを、毛筆で書くこと。
内気で真面目な文緒は、憧れの先生・都築尚之から請け負った数々の仕事を丁寧にこなしていく中で、文字にまつわる不思議な謎に、しばしば遭遇するのだった……。
文字。そこには、使う人の“想い”はもちろん、長い歴史に培われた知られざる“秘密”も潜んでいる――。
文豪たちに愛された静岡県三島を舞台に繰り広げられる、インテリジェンスあふれたミステリーを、ご堪能あれ。
内容説明
筆耕士、相原文緒。彼女の仕事は、卒業証書や招待状の宛名などを、毛筆で書くこと。内気で真面目な文緒は、憧れの先生・都築尚之から請け負った数々の仕事を丁寧にこなしていく中で、文字にまつわる不思議な謎に、しばしば遭遇するのだった…。文字。そこには、使う人の“想い”はもちろん、長い歴史に培われた知られざる“秘密”も潜んでいる―。文豪たちに愛された静岡県三島を舞台に繰り広げられる、インテリジェンスに満ちたミステリーを、ご堪能あれ。
著者等紹介
十三湊[トサミナト]
『C.S.T.』で第20回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞して作家デビュー。『ちどり亭にようこそ』が第10回エキナカ書店大賞を受賞し、人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
80
筆耕士という文字を扱う仕事であり、なおかつ文字に込められた人の思いを読み取る能力がある女性・文緒が主人公。題材が繊細なだけでなく、内容もセンシティブで、ハラハラドキドキさせられる。文字の秘密を読み解きながらも、実は一番の秘密を抱えているのは文緒自身。その秘密がひどくヒリヒリズキズキするものである。最終章を読むためだけに、購入しても良いのではないだろうか。そんなことを思ってしまった。2019/10/12
bookkeeper
71
★★★★☆ 初読。手書き文字の残留思念?を読み取る能力のある筆耕士文緒が主人公。依頼案件に秘められた想いを解きほぐしていく。ミステリと言う程謎解き要素が強くなく、異能力バリバリでもなく、穏やかなお仕事小説といった趣き。"筆耕士"というお仕事も、静岡県三島市の佇まいも静かで派手さは無いけど、とても良い雰囲気です。後半で、仲良しの友達が離婚を繰り返す中年男性と結婚する話し、仕事の上司都築の過去の事件に関する話しになるとぐぐっと引き込まれる。文緒自身が抱えた想いが…ここで終わってしまうのか…?続編を乞う!2023/01/27
真理そら
68
「書く仕事」と「隠し事」。2つの秘密の内ひとつはまだ秘密のままなのでは。先生が「上邪」を贈りたかったのは文緒だと思うけど文緒には通じていないし…シリーズ一作目っぽい。筆耕や書道という珍しいジャンルのお仕事小説なので続きが読みたい。2023/12/17
花ママ
66
筆耕士とは、卒業証書や結婚式の招待状の宛名などを毛筆で書く仕事。主人公の若い筆耕士、相原文緒を取り巻くさまざまな出来事を描いた6編の連作集。文字の作りや書き方などを折り込みながら物語は進行する。文緒の家族(母、祖母)も明るく暖かい雰囲気で、文緒を和ませる存在。文緒が大好きな先生とのこれからも気になる。富士山の湧水が豊富な三島市を舞台に、ピュアな文緒に癒されて、久しぶりにさわやかな気持ちになって読了。是非続編を。きっと出るに違いない❗2021/07/31
涼
58
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/03/post-c3f771.html お仕事小説かと思いきや、恋愛話部分もかなり多っかたです。2023/03/22