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出版社内容情報
後宮の奥、漆黒の殿舎には人喰いの鬼が棲むという――
泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。
しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。
そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者で――。
『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!
内容説明
泰山の裾野を切り開いて作られた綜国。十五になる沙夜は亡き母との約束を胸に、夢を叶えるため後宮に入った。しかし、そこは陰謀渦巻く世界。ある日沙夜は後宮内で起こった怪死事件の疑いをかけられてしまう。そんな彼女を救ったのは、「人喰いの鬼」と人々から恐れられる人ならざる者で―。『座敷童子の代理人』著者が贈る、中華あやかし後宮譚、開幕!
著者等紹介
仁科裕貴[ニシナユウキ]
広島県出身。元警察官という異色の経歴を武器に、精緻を極めた文体と温かい人物描写を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
73
ずっと積読でしたが…もっと早く読めば良かったー!州試トップ合格するほど優秀だけど少し天然な沙夜が後宮で運命と策謀に巻き込まれていきます。怪異を解決しつつ周囲と関係性を築いていきながら白澤や父母、天狐(ただの妖狐じゃなかった…!)の謎が明らかになる様が爽快。第三章が特に良かった。最後がバタバタだったのでもう少し心情追いながらじっくり読みたかった感… 最後の緑峰は唐突過ぎて伏線が欲しかったし。笑 表紙の沙夜がイメージと少し違う気が。沙夜本来の能力発揮&成長や白澤&緑峰との関係性などこれからも楽しみに読みたい!2021/03/10
hirune
38
田舎から科挙の試験を受けるため苦労して都に来たのに女性は対象外だと言われ後宮の下級宮女に放り込まれた沙夜はこの世の全てに通じる白澤様の弟子になったり、意外な出自が明かされたり、後宮に渦巻く陰謀に巻き込まれたり、盛り沢山です!彼女はいろいろ将来性がありそうなのでそのうちスーパーヒロインになるかも?まだ黒幕は野放しでスッキリ解決してないので、次巻に続くということでしょうね。白澤様の第三の目はいろいろ見抜けて便利だし、蠱術を人間で行うとは新しい陰謀かも😅2021/09/21
ぐっち
26
あやかしがらみで後宮の謎を解いていくのが楽しい。ヒロインが賢いのも良いですね。恋愛的にはどうなんだろうと思っていたら、最後の急展開、あれ、そういう話でしたっけ?裏があるのか続いてほしい。2019/06/22
ひぬ
23
綜国の田舎の少女・沙夜は科挙を受けるため都へと向かいますが、女性は官吏になれない事を知り、紆余曲折あって後宮で下級宮女として働き始めます。そんな中、思わずある事件へと巻き込まれてしまい、そこから後宮内の怪異と接する事になります。主人公の沙夜に関しての設定は些か盛りすぎだとは思いますが、序盤の悲壮具合には思わず笑ってしまいました。最後の緑峰の変貌っぷりには驚きました。キャラブレてない?2021/10/22
はなりん
21
田舎から科挙の受験で王都へ来た沙夜。女子は官吏になれないと知り、後宮女官に。後宮で神獣の白澤と出会い、亡き母が後宮にいた事をしる。ハク様の弟子として、仕えながら後宮で起こる事件をハク様の力を借りながら解決していく。ハク様や天狐とのやり取りが楽しい。恋愛要素は今はあまりないけど、人としてか、格を上げハク様とか、そのあたりも今後楽しみ。2022/08/28