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内容説明
身も心もすっかり癒やしてくれ、不安や悩みも取り除いてくれる温泉宿があったら、行ってみたいですよね?気怠い通勤中、OLの朝海が満員電車の中で出会ったのは、茶虎の猫。ふらふらとついていくと、いつのまにか古式ゆかしい日本家屋に到着する。そこは、心疲れた人が招かれる、不思議な旅館「月猫庵」。人懐っこい猫又や神様らにノセられた朝海は、月猫庵で働くことに…。新米仲居の彼女は、次々に訪れる客たちを、しっかり癒やすことができるのか?
著者等紹介
石黒敦久[イシグロアツヒサ]
2016年『人生はアイスクリーム』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
20
タイトルにひかれて読みました。「あやかし旅館」ですが、あやかしがお客様ではなく従業員、人間が迷い込むのではなく導かれてやって来るという設定は斬新で面白かったです。そんな不思議な場所でお客として過ごした後、働きながら自分を変えていく主人公の姿は見ていて応援したくなりますね。人の感情が読めてしまう目、呪いでもあり捉えようによっては祝福にもなる。何事も、プラスに考えることが大切なのかもと思ったお話でした。2022/07/15
栗山いなり
7
銀行で働くOLの朝海がひょんなことから不思議な旅館『月猫庵』で働く事になる物語。旅館に来る人やあやかしの様々な悩みを体当たりで解決していく、まさに働く女子の奮闘物語だった2022/11/19
紅羽
4
あやかしモノのお仕事小説。通勤中のOL、朝海が猫に導かれ不思議な旅館「月猫庵」に辿り着き、いつしかそこで働く事に。リアルのお仕事と不思議な旅館での二刀流で奮闘する朝海。あやかしたちの抱える問題に触れ成長していく朝海の変化も良かったと思います。2024/05/22
陽ちゃん
4
あやかし旅館というからあやかしを泊める旅館かと思ったら、猫又のモモが現実世界から疲れきった人間を招待して疲れを癒すために作ったのが月猫庵という想定外の設定でした。目を見ることでその人の感情が色で見えてしまうことで後ろ向きな生き方をしてきた朝海が、その能力?を使って月猫庵で接客をし、失敗しながらもお客さんの悩みを解決していきますが、結果として彼女自身も前向きになり成長しているようですね。2019/11/15
ぽに
2
図書館本。作者さん初読み。登場人物(特にヒロイン)に魅力を感じられず断念。2022/05/24