内容説明
高度に発達した蒸気機関が世界を席巻した第二次産業革命、通称『蒸気機関革命』により飛躍的な文明発展が遂げられた19世紀末。大英帝国首都、ロンドンで請負屋を営む極東人・封神幎と錬金術師・ヴィンセントの二人の下に舞い込むのは、いつだって厄介ごとばかり。混沌に彩られしロンドンに渦巻く都市伝説を追う二人の前にやがて現れる『鋼鉄の怪物』の正体とは。これは、虚実が織り成す鋼鉄と蒸気の幻想譚。電撃“新文芸”スタートアップコンテスト編集部特別賞受賞作!!
著者等紹介
白雨蒼[シラサメアオイ]
青森生まれ滋賀住まいの社会人。電撃“新文芸”スタートアップコンテストで“編集部特別賞”を受賞、『英国幻想蒸気譚1 レヴェナント・フォークロア』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まっさん
14
★☆ 時は19世紀末。高度に発達した蒸気機関が世界を席巻した第二次産業革命・蒸気機関革命により飛躍的な文明発展が遂げられたロンドンで、請負屋を営む極東人・封神幎と錬金術師・ヴィンセントの二人の元に舞い込むのはいつだって厄介事ばかり。そんな日常を過ごす彼らはある噂を耳にする。曰く、深い霧が立ち込める夜、出歩いていた人がいなくなる。いなくなった誰かは別の日の霧の夜に街をさまよっている。だがそれはもう別の人。その人であってその人ではない。心を失った彷徨う存在。魂を失った彷徨う存在。霧の夜に攫われて、霧→2019/09/04
スプリント
9
スチームパンクの世界観は好きです。文章が独特なのでなれるまでちょっと違和感がありましたが世界観と妙にマッチしています。漫画の原作かなにかですかね?2019/12/31
alleine05
6
微妙。読み始めはいい感じに思えたのだけど読み終わってみれば期待したほどじゃなかった。蒸気機関やどこかで聞き覚えのある名前がぽんぽん出てくる世界観はいかにもスチームパンクっぽくて良かったのだけど、遭遇する敵はいかにもやられ役のモブっぽいのが約3/4ほども続くわ、主人公にどんな背景があるのかと思えば単に日本の特殊な暗殺者家系の出ですってだけで「それだけ?」って感じだわ、主要登場人物同士の絡みが薄く掘り下げもほとんどなくてドラマが感じられないわ、いろいろもの足りなかった。2019/07/20
もんしろちょー
2
「英国」とか「蒸気」とかの単語に惹かれて。初っ端ゴリッゴリに濃い文体につんのめったけど、慣れてくると楽しい。多分作者が好きな作品に影響されてるんだろうなあ。人間のガワを被った機械のバケモノって昔読んだ漫画でみたけど、スチパン系ではよくいる設定の敵なんだろうか。2021/05/05
type86
2
もう少し添削が必要なんじゃないかという文章。ラストと次巻への引きに見どころを持ってくる構成は良かった。2020/09/01