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出版社内容情報
十三 湊[トサ ミナト]
著・文・その他
内容説明
ちどり亭の店主・花柚と総一郎の結婚式まで、あと数ヶ月。平穏な日々が続くかと思われたある冬の日、意外な人物がちどり亭を訪れる。品のいい和服を着て、毅然とした印象のおばあさん―総一郎の祖母・咲子だった。「バイトの彗太に、この店を継ぐだけの力があるか確認したい。その力がないと判断すれば、花柚に店をやめさせる」と言う咲子に、花柚は慌てる。しかし固い決意のもと、彗太は彼女のために一週間、お弁当を作ることになる…。大団円となるのか―?
著者等紹介
十三湊[トサミナト]
『C.S.T.』で第20回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞して作家デビュー。『ちどり亭にようこそ』が第10回エキナカ書店大賞を受賞し、人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
123
楽しいシリーズでした。『食』と人と家族と仲間、大事な人との繋がりがすごく上手く描かれて良い作品(シリーズ)だった。完結したがもっと読みたい欲求に駆られる。 登場人物たちの軽妙なやりとりに笑わされましたがその中に心にじんわり染み入る良い言葉が随所にありポジティブになれる作品でした。 花柚さんと総くんの結婚でハッピーエンドで読後感も良かったけど彗太の成長していく過程も良かった。 『ちどり亭』を引き継ぐ彗太のその後の奮闘も読みたい。是非とも続編を熱望します。2019/01/22
seacalf
102
なんてこった、大好きなシリーズがもう完結してしまった。丁度良い塩梅でするすると読めて、まさに読むだけで精神安定剤になってくれる程お気に入りな作品だったのに。今回も感心するほど手間と工夫をこらした料理が沢山飛びだし、食べたくて身悶えさせてくれる。本当に料理というものは大切な誰かを喜ばせる魔法だと思う。特別だったり高級な具材を使うのではなく、心を込めて工夫した分美味しくなる。同じく勤め人なのに朝早く起きてお弁当を拵えてくれ、ご飯の粗熱を取る為にパタパタ団扇で扇ぎながら「おはよう」と言ってくれる妻に改めて感謝。2019/02/13
スズ
102
花袖と総一郎の結婚式を控える中、突如総一郎の祖母・咲子が店に現れ、店の後継者になった彗太の料理の腕が悪ければ店を畳めと迫られる。彗太は咲子を満足させる弁当を作ることになるが、咲子は冷えた料理が大嫌いな上、預かった弁当箱は漆器でレンジも使えず、弁当作りは難航し…。季節が冬から春に移り、温かさや春らしい彩りに溢れたお弁当が沢山登場し、大切な人の笑顔を想像しながらおかずを小さな箱の中に詰めていく時間はとても胸が躍るものだと思いました。中身は冷めていても、作ってくれた人の顔を思い浮かべると胸がポカポカと暖まりそう2018/12/05
さくらさくら
83
『ちどり亭にようこそ4』最終巻です。終わってしまった…。寂しい…。ちどり亭の面々には10年後も20年後もずっとしあわせでいてほしいと思った。京都良いね~🍁2019/09/02
佐島楓
76
お弁当屋さんという性格上、食べ物をどうお客さんにおいしく安全に召し上がっていただくかという心遣いがとても丁寧に書かれていたシリーズだった。終わってしまうのが残念。2018/11/29
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