出版社内容情報
日本人は古来、季節を二十四節気に細かく分け、その繊細な移ろいを敏感に感じ取ってきました。本書は、その豊かな季節の移り変わりを「うた」「花」「色」で感じる1冊です。
歌人・俵万智さんの短歌とエッセイが、二十四節気ごとの旬の色をナビゲート。花店や街で目にする、四季折々の代表花はもちろん、季節の花やアレンジに溢れる自然の色をひとつひとつすくい上げました。日本の伝統色、海外のモダンな色、新しい色…。花や葉はじつに多彩な色で満ちています。それらの色について、名前や特徴、その時季ならではの色と花にまつわるエピソードを紹介しています。
季節を映す色は、290色。巻末には、掲載色を種類別に並べた一覧を収録。色図鑑としても楽しめる充実の内容です。
【目次】
始まりのうた
花の色いろを楽しみましょう
季節のうつろいを知らせる「二十四節気」
スペシャルエッセイ
春
立春/菜の花色、ジョーヌプランタン、利休白茶など
雨水/紅紫、ヒヤシンスブルー、キューピッドピンクなど
啓蟄/オーロラ、カドミウムイエロー、珊瑚色など
春分/桜色、真白、ローズプードルなど
清明/若草色、コーンフラワーブルー、マゼンタなど
穀雨/鉛白、霞色、レタスグリーンなど
夏
立夏/純白、ライラック、フューシャ、石竹色など
小満/チェリーピンク、マリーアントワネット、淡紫色など
芒種/薄藤色、紅掛空色、江戸紫、ピーグリーンなど
夏至/薄藍、紫陽花青、萌黄色、ホワイトレドなど
小暑/黄蘗色、サンフラワー、アーモンドグリーンなど
大暑/ホワイトウォッシュ、美人祭、珊瑚朱色など
秋
立秋/紫苑色、ロータス、プリューヌなど
処暑/ピーチ、鬱金色、檸檬色、淡紅藤色など
白露/アーモンドピンク、グリークホワイト、南京藤など
秋分/コスモス、チョコレートマルーン、貝紫など
寒露/浅青、コンキリア、天青、深川鼠など
霜降/ネールピンク、赤白橡、潤朱、パンプキンなど
冬
立冬/葡萄鼠、京藤、ドーンピンク、洗柿など
小雪/鳥の子色、淡黄色、二人静、シーグリーンなど
大雪/雪色、ドレベルレッド、古代紫、オペラなど
冬至/真紅、エバーグリーン、スプルースなど
小寒/白土、紫檀色、浅蘇芳、莟紅梅など
大寒/練色、オーキッドピンク、白練、鴇色など
コラム
・移りゆく季節の色いろ
・花屋さんのあしらい日記



