出版社内容情報
「ディープラーニング」が、すべてを変えました。
ディープラーニング(深層学習)の登場と進展が起爆剤となって、いま、AI(人工知能)は大きなブームになっています。囲碁ではプロ棋士に勝ち、自動運転の実現はまもなくと言われ、一方で進化したAIに雇用が奪われるのではといったように、ほぼ毎日のように人工知能についての新しい話題が提供されています。
この人工知能について、今回、人工知能関連のさまざまなジャンルの第一人者を編集委員・執筆委員として、技術的側面から実用面まで、総合的に網羅した白書を刊行します。
目次
第1章 技術動向(“ディープラーニング”がAIを大きく変えた;ディープラーニングによるパターン認識の進展 ほか)
第2章 利用動向(総論;AIによって何が変わるか ほか)
第3章 制度的課題への対応動向(総論;知的財産 ほか)
第4章 政策動向(総論;国内の政策動向 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
83
白書という割には最近の状況などがあまりない反面どちらかというとAIに関する基本的なところを先生などに執筆依頼されているようです。そのために値段も高くなってしまっています。ただまとめてあるのでどのような分野で今後発展していくかの参考にはなると思われます。2017/08/22
nbhd
13
いやなんたって「明るさ」に満ちている。なぜなら、これ以前のAI白書は1994年版(通産省監修)が出たきりで、20年間も刊行されていなかったのだから。長いAI冬の時代を抜け出して初めての刊行なので、どの文章にも未来に対する明るさを感じた。拾い読みしながら、興味を持ったのは「AIの記号操作と身体性」についての記述だ。人間は、記号操作をする生物である以前に、環境との相互作用で自己保存する生物だ。初期AI研究は、記号操作方向に突っ走り過ぎていたことがわかる。知能は「考える」より「環境を生きる」ことそれ自体にある。2024/03/16
Yuichiro Komiya
13
AI関連の総まとめ本。AI発展の歴史、ディープラーニングをもととするAIの技術の仕組み、現時点での開発状況と各国での取り組み、今後の問題点など一通り網羅されている。普段ニュースなどではあまり流れないから、AIの進歩を実感する機会は少ないが、ドローンからの映像をAIで解析したり、新薬の開発や株の運用や、様々な所で使われ始めているようだ。また、ディープラーニングにより画像認識、音声認識や文章理解も可能となってきているが、それらを統合化したAGI、汎用AIのプロジェクトも既に動き出していることに驚く。2018/05/13
Sean
4
中島先生監修。数式も出てこないのに、ビジネス・経営サイドに立った"AI"の総説として面白い。イシューよりはじめよの安宅さんも冨山和彦氏も寄稿してる。2017/09/14
Mikey
1
会社で買ってもらったが読了まで時間がかかってしまって、現状が変わってしまった白書なので辞書的に使うのが良い。毎年買い替えが最低な部類の本です。 2022/07/27
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