少年とアフリカ―音楽と物語、いのちと暴力をめぐる対話

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163571003
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ベストセラー『永遠の仔』をめぐって出会った音楽家と小説家が語り合う、それぞれの少年時代、親と子、少年犯罪、孤独、救いの在りか―。君の「アフリカ」はどこにある。

目次

1 少年(僕らは種をつくる;ランキングの支配する世界;わからないから面白い;僕はイタリア人だ;妄想の『大脱走』 ほか)
2 アフリカ(長屋のオヤジが縁側で;サバンナの音;みんなと同じは、なんか嫌だ;目の前の暴力には暴力で;不発弾で死にかける ほか)

著者等紹介

坂本龍一[サカモトリュウイチ]
1952(昭和27)年、東京生まれ。大学で作曲を学び、ポピュラー音楽界とも接触を開始。78年「イエロー・マジック・オーケストラ(Y・M・O)」を結成し、テクノ・ポップの旗手として国内外を席巻。その後映画音楽に力を入れ、『ラストエンペラー』でアカデミー音楽賞受賞。俳優、プロデュースと幅広い活動を続けている。98年にリリースした『ウラBTTB』で第14回日本ゴールドディスク大賞ソング・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した

天童荒太[テンドウアラタ]
1960(昭和35)年、愛媛県生まれ。大学卒業後、執筆活動に。86年『白の家族』で第13回野生時代新人文学賞、93年『孤独の歌声』で第6回日本推理サスペンス大賞優秀作、96年『家族狩り』で第9回山本周五郎賞、2000年、ベストセラーとなった『永遠の仔』で第53回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『あふれた愛』、画文集『あなたが想う本』(舟越桂と共著)がある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

11
大ベストセラー「永遠の仔」以来、傷を負いつつ生を紡ぐ人々を描き続ける天童 荒太。アフリカの子供を救うためのEメールアクションを行っている坂本 龍一。2人のアーティストが「永遠の仔」でカップリング。お互いの作品、少年犯罪、映画の魅力について語る。2001/05/06

Maki Uechi

7
★★★☆☆ 日頃からおじさんの話を聞く機会が多い私ですが。こんな面白いおじさんの話なら素面でいつまでも聞いていられるよ。「ヨルタモリ」のカウンターの端っこに座っているような感じ2015/02/14

ふう

5
子どもを殺されたら、絶対に相手を殺してやる、というサカモト。17年ゼミだから時間がないんだ、というサカモト。天童さんに「あきらめましょう」と言われても、生き延びたいサカモト。 → 子どもを殺されたら、殺さないけど許さない、に変わっていく。 随所に楽しい話が盛りだくさん。マサイの主食は牛の血。とか。面白かった。でも、結局相手を殺す発想で行動すると思う。2014/10/12

Haruka Fukuhara

3
繊細なのに大胆に失礼だったりする気がしてあまり好きじゃないかなー。惹かれる部分も多いけど。音楽家と小説家ということで、音楽の普遍性、文学の言語依存性について語っている部分は面白かった。(もちろん勝手にまとめただけでこんな概念的な言葉遣いはしてない)2017/03/19

akane

3
(対談を読む人に)「違う場所にいる人間同士がお喋りするというだけで、生きていくうえでの何らかの力になるということを、ぼんやりと感じてくれればいい」語った天童さんの言葉が全体を通して特に印象的だった。この「なんとなく感じる」程度っていいなあと、私も思った。2010/06/27

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