出版社内容情報
「おい、セラフィナ。お前、大人になっても俺を殺したりするなよ」魔法使いアーヴェルは、元婚約者であり、のちに皇帝の愛人となった悪女セラフィナの手にかかり命を落とす。だが気がつくと、目の前には幼い頃のセラフィナが！彼はなんと、１３歳のときの自分に戻っていた。目の前にいる悪女になる前のセラフィナを見て、アーヴェルは決意する。この少女を真っ当に育て上げ、自らの命を守ると。そのためにまず、かつてセラフィナと婚約を結んでいたアーヴェルの兄ショウの死を回避する方法を模索しはじめる。しかしセラフィナを冷遇する家族、美しいセラフィナを狙う男たちなど、それぞれの思惑が複雑に絡まり合っていて――。巡る時の中、果たしてアーヴェルはセラフィナを悪女としての運命から救い出すことができるのか…!?
内容説明
魔法使いアーヴェルは、元婚約者であり、のちに皇帝の愛人となった悪女セラフィナの手にかかり命を落とす。だが気がつくと、目の前には幼い頃のセラフィナが！彼はなんと、１３歳のときの自分に戻っていた。目の前にいる悪女になる前のセラフィナを見て、アーヴェルは決意する。この少女を真っ当に育て上げ、自らの命を守ると。そのためにまず、かつてセラフィナと婚約を結んでいたアーヴェルの兄ショウの死を回避する方法を模索しはじめる。しかしセラフィナを冷遇する家族、美しいセラフィナを狙う男たちなど、それぞれの思惑が複雑に絡まり合っていて―。巡る時の中、果たしてアーヴェルはセラフィナを悪女としての運命から救い出すことができるのか…！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
16
★★★★★は？ここで終わり？？？そんなご無体な……その美貌で国の中枢を掌握し、稀代の悪女として悪逆の限りを尽くすセラフィナに殺されたはずのアーヴェル。気が付つくと彼は、彼女と初めて会ったときにタイムリープしていたことから、不幸な未来を回避するために行動していくやり直し系ファンタジー。はじめこそ、幼い少女と本当の家族になっていくとても暖かな物語が紡がれて、やり直した結果、着実にいい方向に向かって言っていることを描いておきながら、三人が三人とも相手に幸せになってほしいって、ただそれだけを望んでいるだけなのに、2024/09/23
サキイカスルメ
15
情緒と涙腺が壊れました。希代の悪女に殺された青年が、彼女が子どもの時になぜか戻っていたので、悪女にならないように頑張ろうとするファンタジー。なんですけど、簡潔に言うとこうなるんですけど！！そこに主人公・ヒロイン・主人公の兄という3人が家族になるまでの関係性と、それぞれの想いがそれぞれの視点（別世界線）で語られるのがとても良かったです。全員が最終結論として愛へたどり着くのに、ただ自分の大切な人を愛して幸せにしたいだけなのに、世界のせいで上手くいかないの切ないよ…大好き。2024/09/23
シャトーブリアン
8
ここで終わるなんて嘘だーーーーーー！！！ 続きはどこですか･･･(泣) 家族3人が幸せになる未来以外は許さない！！ アーヴェル・セラフィナ・ショウ、3人の視点で語られます。ただ幸せに暮らしてる3人になぜ、世界は冷たいんだ。恋心を捨てただ相手の事を思ってとった行動も無意味となる世界の冷たさ。 人として扱われなかったセラフィナか家族の愛を知って可愛く成長していく姿。殺させることを恐れてセラフィナを優しく接していくうち本当の愛を知るアーヴェル。そんな2人を包むような兄の愛。 2024/09/28
マルしぇちゃん
4
この手のタイムリープ系貴族社会恋愛展開 まあコメディかなと思ってたらめちゃめちゃ重厚な作りの愛が激重なストーリーでした。想いが切なすぎる。 究極の両片思いなのでは。 続きもめちゃめちゃ気になるところ終わっててすぐ読みますわ…。2025/01/10
シノミヤユウ
4
情緒ぐちゃぐちゃになる！冷酷にして傲岸な少女に殺されたはずが、10年前に戻っていた青年。死を回避するため、純朴な頃の彼女の世話を焼き、彼女の変化を防ぐ鍵として己が兄を救わんと奔走する内、三人が"家族"になっていく温かな幸福感が沁みる。だからこそ、家族の幸せを願うが故に想いを押し殺し、少しずつすれ違って、幼き日の純粋な幸福のままではいられなくなっていく苦しさに胸を締め付けられた。絶望と策謀渦巻く世界で、家族と過ごした幸せと愛を抱えて、大好きな人たちの悲劇的な結末を変えるために足掻き続けるダークファンタジー。2024/10/13
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