内容説明
昏睡状態に陥り死にゆく夫のベッドのそばで、妻キャロラインは40年間の結婚生活を振り返り、15年前に夫が娘の親友と浮気したことを思い出す(「妻の場合」)。デイビッドは、愛してやまない妻の一晩の情事をどうしても許せず、カウンセラーに救いを求める(「夫の場合」)。相手の欲望が自分から逸れたのを知ったときにわきおこる、怒り、苦み、執着、哀しみ、妬み、そして消し去れない愛しさ。2組の夫婦の危機を、ひとつは夫、ひとつは妻の視点から描いたふたつの中編からなるビターな“結婚小説”の傑作。
著者等紹介
フレミング,アン・テイラー[フレミング,アンテイラー][Fleming,Anne Taylor]
アメリカ生まれ。ジャーナリスト。「ニューヨーク・タイムズ」「ニューズウィーク」「ニューヨーカー」「ヴォーグ」などに寄稿。CBSラジオやNBCテレビなどでコメンテーターも務める。著書にノンフィクション“Motherhood Deferred:A Woman’s Journey”がある。フィクション第1作目となる『結婚入門』で高い評価を受ける。ジャーナリストの夫カールと共にロサンゼルス在住
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