海は僕を見つめた

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048981309
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

毎日漂うように生きている哀れなウィルソン。自分が何かをしたために、あるいはしなかったために引き起こされるさまざまな結末に悩み続ける。そして、人と交わりを持とうとする彼の心に、決して消えることのない暗い記憶がそっと忍び込み、おまえは傷つきやすい弱い人間なのだと耳打ちする。結婚して4年になるメロディと住んだニューヨークのアパートに、毎夜増えつづける「ゴキブリ」。女と暮らしていた父さんが家に戻ってきて、母さんの上で裸の尻をぐりんぐりんと回していた子供の頃の記憶「リトルリーグ」。メロディとのあいだに横たわるすべての問題をめぐる争いになったドライブ「川下り」。メロディを傷つけ、なにもかも自分のせいだと思うことに疲れてしまった「ミス乳製品」。いいようもない孤独、運命の迷路が、読む者の心を激しく揺り動かす衝撃のデビュー作。

著者等紹介

バイラー,スティーヴン・ラリー[バイラー,スティーヴンラリー][Byler,Stephen Raleigh]
イェール大学で宗教学と文学を学び、その後コロンビア大学でフィクション創作を専攻。修士号を取得する。雑誌の編集や記事の執筆、ラジオのアナウンサー、破産カウンセラー、バハマのフライフィッシング・ロッジ経営の経験を持つ。『海は僕を見つめた』がデビュー作。現在、モンタナ州リヴィングストン在住

京兼玲子[キョウカネレイコ]
翻訳家。1969年、香川県生まれ。東京大学文学部英語英米文学科卒業
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