内容説明
ごく普通のサラリーマン、モーガン・サリバン。平凡な毎日と口うるさい妻にうんざりしていた彼は、刺激を求めて産業スパイになることを決意する。巨大ハイテク企業デジコープ社の面接に合格し、ジャック・サースビーと名前を変えて、ライバル会社の盗聴を行なう。別の人間を演じることにかつてない興奮を覚えるモーガンは、一方で強烈な頭痛と奇妙な幻影に襲われる。そこにリタという女性が現われ「盗聴任務なんて見せかけ。彼らはあなたを洗脳し、利用しようとしている」と謎の言葉を告げる。呆然とするモーガンの背後で、巨大な陰謀が動きはじめていた…。
著者等紹介
ナタリ,ヴィンチェンゾ[ナタリ,ヴィンチェンゾ][Natali,Vincenzo]
映画監督。1969年ミシガン州デトロイト生まれ。映画への興味をもつきっかけは『スター・ウォーズ』。子供番組で有名なニルヴァーナ・アニメーション・スタジオでストーリーボード・アーティストとして映画のキャリアをスタート。そのかたわら製作・監督した短編映画で才能を認められる。カナディアン・フィルム・センターの映画監督プログラムにおいて短編『ELEVATED』(1996)を完成後、1997年、長編第1作として監督した『CUBE』が世界中の映画祭で絶賛される。日本でも1998年9月よりシネ・ヴィヴァン六本木で単館公開され、驚異的なロングラン・ヒットを記録。『カンパニー・マン』は約5年ぶりの長編となる。以降、自身の製作会社ヘッドスペース・インクでは数々のプロジェクトが進行中
キング,ブライアン[キング,ブライアン][King,Brian]
脚本家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校卒業後、UCLAのプロフェッショナル・スクリーン・ライティング・プログラムに参加し、短編映画の脚本・監督をはじめる。これまで『This is Harry Lehman』、ヴィンチェンゾ・ナタリが監督した『Alison and Breakdown in Evandale』(ともに日本未公開)などの脚本を手がける
小島由記子[コジマユキコ]
翻訳家、作家
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