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ピンプ

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048973151
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

内容説明

ストリートで今も語りつがれている伝説の作家がいる。その男の名は、アイスバーグ・スリム。1918年、ゲットーに生まれ落ちた彼は、虐げられた社会構造に対抗するため、ピンプといわれるポン引きの世界で栄華を極めた。30年にわたりアメリカ裏社会に君臨したのち、作家に転身。これは彼が、勇気と波乱に満ちたピンプとしての半生を描いた渾身の自伝小説である。人々を魅了した、驚くべきリズムとユーモア、そして真摯なメッセージ。アイスバーグの言葉を聞いた若者たちは立ち上がり、彼の言葉をラップのリズムにのせ、新しい黒人文化を生み出すことになる。アメリカ、イギリスで旋風を巻き起こしたストリートのバイブル、ついに日本版登場。

著者等紹介

スリム,アイスバーグ[スリム,アイスバーグ][Slim,Iceberg]
1918年生まれ。本名ロバート・ベック。サウスサイド・シカゴ最高のピンプの座に約30年にわたって君臨した。数度の刑務所生活ののち、その「稼業」を引退すると、ロサンジェルスに移り住んで作家となり、ピンプ時代以上にその名を広く轟かせた。1992年没

浅尾敦則[アサオアツノリ]
1956年広島生まれ。フリーライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Wisteria

8
ピンプとは、こきつかって働かせた娼婦から金をむしり取る男、らしい。裏社会とは言えこんなやり方が仕事になるって言うのがよく分からない。娼婦陣はそれでいいのか?すごく熱い空気が伝わってきて、面白い時代だったのかなとは思う。どんな職業でも戦争の影響は受けずにはいられない所に考えさせられたり。きちんと足を洗って、ハードな体験を自伝小説にするあたりがちゃっかりしている。2018/03/28

ホンダ

6
大金とストリートでの尊敬を得るために、愛する母親すら顧みずピンプ(ポン引き)稼業に足を踏み入れた著者によるハードコア過ぎる自伝。ラッパーのバイブルと崇められている本書が後のヒップホップ界へ与えた影響は計り知れず、歴史的な価値のある作品でもある。ギャングスタのリリックをそのまま文章にしたような悲惨な内容だし、主人公は良心の欠片もない清々しいまでの屑なのだが、不思議と露悪的な印象は受けなかった。黒人男性の現実や屈折した心情を偽りなく描いているからだろう。ひどい主人公なのに、最後には不覚にも感動してしまった。2021/11/21

くさてる

3
ストリートから成りあがっていく手段として、PIMP(娼婦のヒモ)になることを選んだ黒人青年の一代記。勢いがあって読みやすいので、ラップの世界そのままだなあとどんどん読んでいたら、途中で真珠湾攻撃の話が出てびっくりした。そういえばそんな昔の話だった…。それくらい時代を感じさせず、ストリートの商売の裏話(娼婦たちを操るためのかれらの冷酷さ!)とどこでも変わらない人間の営みとがスピーディに繰り広げられる内容が興味深かった。2012/09/26

hikarunoir

1
真にストリートから編み出された言葉の凄み。

kimumaki

1
ラップとかは特に好きじゃないんだけど、犯罪ものはなぜか好き。自伝的小説で結構面白かった。娼婦とPIMP(ヒモ…っていうのかな?)の関係とか。2004/09/20

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