内容説明
太平洋戦争終結まぎわ、B29型爆撃機が東京上空で墜落。乗り組んでいた機銃兵、マルドロウは、戦渦の日本にひとり投げ出される。生き延びるため、人を殺めて服を奪い、闇に紛れて身を隠す。寒さをしのぐには、白鳥の羽根を毟って防寒服をつくり、生肉を食らう。故郷、アラスカで身につけた動物的な勘だけをたよりに、トロッコの丸太の陰にもぐり込み、護送車を乗っ取り、ひたすら北上。壮絶な闘いを繰り返しながら、ついに北海道へと渡る。そして、夢にまでみた白一色の世界で、マルドロウを待ち受けていたものは…。
著者等紹介
高山恵[タカヤマメグミ]
1964年呉市生まれ。大阪外国語大学フランス語学科卒業後、西イリノイ大学英語科修士課程修了。英語講師のかたわら、主にロマンス小説の編集、翻訳に携わる。訳書に「王子様にキスを」「三年目の嘘」など
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感想・レビュー
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☆きのこ☆
2
東京大空襲直前の日本に不時着し,生き延びる為ひたらすら北を目指すアメリカ人兵士を描いた作品。 もっと戦争の内容が書かれてると思って読んでみたらちょっと違って,マルドロウの過去と現在の生き方や,敵国の中を命がけで旅しながら見えてくる日本の風景とか,色んな視点で考えさせられた本だった。でも簡単に人の命を奪う所はやっぱイヤだなぁって思っちゃった。2011/09/12
海野藻屑
0
敵国のなかみつけたのは自分の居場所のなさと戦争の愚かさだと思う。2017/07/01
yooou
0
☆☆☆★★2006/11/19
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- 和書
- 社会性と人格の発達心理学