内容説明
派遣社員（テンプ）―正社員からこきつかわれ、いじめられ、人間性を無視される人種を指す。大学を卒業したら、自分を信頼してくれる上司の下で働き、数多いワードローブをとっかえひっかえ着て、友達に支えられつつ、素敵な男性と素敵な関係を築く…そうなるはずだった。ところが現実はそうはいかない。大学を出たはいいけど職はなく、今はしがない派遣社員に甘んじているサーシャ。正社員たちからはこきつかわれ、いじめを受け、人間性を無視される日々。おまけに、恋人まで友達に寝とられて―。こんなの、わたしの人生じゃない！！ちゃんとした職と愛情を見つけるにはどうしたらいいの！？現代の女の子の生態を赤裸々に描く、とびきりのポップ・ノヴェル。
著者等紹介
部谷真奈実［トリヤマナミ］
１９７１年岐阜県生まれ。外資系企業に勤務後、現在に至る。主な訳書に、『悲しい嘘』（青山出版社）、『ディスコ２０００』共訳（小社）などがある
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感想・レビュー
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ふぉちゅん
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久々に再読。日本の派遣事情より過酷そうだけれど、社内事情は万国共通なのかもと思ったりも。冒頭の派遣社員への引き継ぎメモは読んでて笑えました。過大表現なだけで、日本でも少なからずあったりして。と。2015/10/27
tobermory8823
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物語の終盤まで主人公の名前が出てこないところなんか、うまいとおもった。なんだかんだいって、彼女は結構恵まれている。2013/03/26
じゅうさん
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同い年って事もあって読みやすかったし、重ね合わせちゃう罠。 でもね、徹底的な違いは愛してくれる人も、ﾄﾞﾗｯｸﾞも私にゃない訳で。
MT
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今まで数十回読んで、今日ハッと思った。 こんな風に人生が変わる瞬間ってある。当時気付かなかったけどこんな感じでシフトチェンジした瞬間があった。 主人公(後から発覚するがアレクザドラ•サーシャ)が客観的に周りを見てるのがいい。サラッと読めるだけに気付けない重さがあるんだけど、気付いてしまうと重た過ぎて切なく辛くなる様な現実をカラッとした語り口調で綴るのが好き。 2023/04/12
