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ぼくたちの終わらない夏

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784048970198
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

何をするにも一緒だった男女4人の幼なじみ。が、思春期とともにその関係に暗い影がさしはじめる。屈折した愛情、暴力、そして古い因習に縛られた環境――。それは取り返しのつかない悲劇への序章にすぎなかった――

内容説明

スティーブン、メレディス、ブランドン、グレッグは、アメリカ南部ニューオリンズの高級住宅地で育った幼なじみ。真夏の空の下、いつまでも漕ぎつづけた自転車、忍び込んだ墓地で聴いた強く激しい雷鳴―4人はきらめくような思い出を共有していた。高校入学とともにその友情が壊れ始めるまでは―。狂気に満ちたいじめ、歪んだ愛のかたち、告げることのできない秘めた思い。親たちの隠された過去が暴かれ、少年たちの密やかな「遊び」が記憶の彼方から甦ったとき、愛は憎しみに変わり、暴力へと向かった。しかし、それは取り返しのつかない悲劇への序章にすぎなかった―。23歳の新鋭作家が綴る、衝撃の自伝的小説。

著者等紹介

ライス,クリストファー[ライス,クリストファー][Rice,Christopher]
1978年、カリフォルニア州バークレー生まれ。両親はベストセラー作家のアン・ライスと、詩人で画家としても活躍するスタン・ライス。ニューヨークのティッツ芸術大学で劇作を学んだのち、脚本家になるべくロサンゼルスに移住。母親の病気をきっかけに故郷ニューオリンズに戻り、母親の回復を見守りながら、本作の執筆をはじめる。ニューオリンズ在住

鈴木玲子[スズキレイコ]
静岡県御殿場市出身。青山学院大学文学部英米文学科卒業。英会話教師や出版編集アシスタントなどを経て映画配給会社に入社。1992年に退社後、来日アーティストの通訳や、雑誌・書籍の翻訳家として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Alice@JazzCafé

3
ミステリー、サスペンス、クライム、サイコスリラー、そして後半はホラー小説かと思うくらい、少し詰め込みすぎの感はあるが、しかし狂瀾怒濤 の展開で面白かった。一体(誰が)最後まで生き残れるのかドキドキしながら読み、ページをめくる手が止まらなかった。自転車を乗りまわしていたあの仲良し四人組がまさかこんなことになるなんて...。人間の恐怖心が引き起こす憎悪と暴力、支配欲、狂気、そして理性では制御できない愛と情欲も切なく官能的に描かれている。2012/02/18

鈴雨

2
どういう訳か、私が薦められるミステリー以外の作品はイジメや救いのないものが多い。この作品もそう。成長する過程で、虐める側と虐められる側に別れた主人公たち。どの作品も共通して良い人が莫迦をみる理不尽で不条理な世界だ。作品とはいえ、いじめられている側を覗くというのは身につまされる。途中、何度も鬱々とした気持ちになった。だけど読み進めなければならない、目をそらしたらダメだという訳の分からない使命感から読み終えた。やはり救いがないというのは苦しい。2013/02/03

AK

1
どういう状況で本書を知ることになったのかは記憶にない。だがなぜか無性に読みたくて、いくつかの書店で探し、家からはだいぶ遠い書店で見つけた。爽やかな青春小説と思いきや、リアル過ぎるその描写は奇妙で不気味であり、読後感は非常に重い。売れないのだろうか、絶版になってしまっている上、著者の他の作品が一切日本で出版されていないのが残念だ。 2010/02/13

YUU

1
同性愛?ものを読み漁ってて発見。昔に囚われてるかなしい話。スティーブンはかわいそうだけど、まわりもかわいそう。

青芝

1
再読。最終的にスティーブンの一人勝ち…?魔性の人か。2011/10/24

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